福岡ソフトバンクホークスの王貞治監督が、今季限りで、監督を辞任することを明らかにしました。宮崎でも、多くのファンに親しまれてきた王監督だけに、突然の辞任で、県内のファンの間にも、惜しむ声などが広がりそうです。(福岡ソフトバンクホークス・王貞治監督)「選手のために、チームのために、大きな転換期ではないかと思い、チームが生まれ変わる本来の道筋に戻るためにも、監督交代というのは、なくてはならないと思いました」王監督は、23日、福岡市内のホテルで会見を開き、今季限りで、監督を辞任することを明らかにしました。また、辞任の理由としては、体力的な不安や、チームの成績不振などを挙げています。王監督は、本塁打の世界記録を打ち立てるなど、強打者として活躍したジャイアンツの現役時代、そして、巨人軍とホークスの監督として、宮崎キャンプに訪れるなど、宮崎とも関わり深い、正に、プロ野球の顔でした。しかし、平成18年のシーズン途中に、胃がんの手術のため、チームを一時離れるなど、体調不安が伝えられていた中での、今回の辞任発表となりました。王監督の突然の辞任発表に、県内のファンからも、今後、惜しむ声などが広がりそうです。
23日は、「秋分の日」、彼岸の中日です。県内の墓地には、家族連れなどが墓参りに訪れ、先祖の霊をなぐさめました。このうち、宮崎市の市営墓地「みたま園」には、朝早くから家族連れなどが、次々に訪れました。訪れた人たちは、墓石をみがいたり、草取りをした後、墓前に花や線香を捧げ、先祖の霊をなぐさめていました。(訪れた人は)「みんなが幸せであるようにお参りしてます」「おわびと感謝の気持ちで(お参りしてます)今があるということを感謝してます」23日の宮崎市は、やわらかい日差しに包まれて、吹く風も心地よく、ヒガンバナが咲き誇る墓地には、秋の気配が漂っていました。
高原町の皇子原公園では、300万本のヒガンバナが見ごろを迎え、23日、ヒガンバナまつりが開かれました。目玉イベントの一つ、「ひむかどてかぼちゃコンテスト」では、町内から、約500個のカボチャが出品され、重さや形のユニークさなどを競いました。この他、ゴーカートやミニSLを楽しむ家族連れもいて、秋の休日を満喫していました。
高千穂町の天岩戸神社では、23日、秋の大祭が開かれ、力自慢を競う恒例の「岩戸投げ大会」がありました。この力自慢大会は、天岩戸に天照大神が隠れた際に、手力男命が投げた岩戸が、長野県まで飛んでいったという神話にちなんだお祭行事です。23日は、小学生から大人まで、30人余りが参加。「小・中学生」の部は10キロ、「一般の部」は20キロの重さのたたみ投げに挑戦しました。岩戸に見立てた「たたみ」を力強く放り投げる参加者たちに、会場は大きな盛り上がりを見せていました。
小林市の須木地区は、23日、栗まつりでにぎわいました。会場となった、「すきむらんど」では、特産品を販売する店が軒を連ね、袋詰めの栗や、栗ご飯などが人気を集めていました。また、家族連れなど、約300人が、6つの栗園で栗狩りに挑戦しました。参加者たちは、栗を包むイガに注意しながら、火バサミや手袋などを使って、栗を集めていました。今年の栗は、大きさ、味ともに良く豊作だということで、訪れた人たちは、収穫の秋を楽しんでいました。
日南市の飫肥城大手門前では、郷土芸能の泰平踊が披露され、観光客を楽しませました。泰平踊は、江戸時代に武士と領民が一緒に踊った盆踊りが起源とされていて、県の無形民俗文化財に指定されています。飫肥城前での公演は、市の観光協会が城下町を訪れる人たちをもてなそうと、毎年、年に春と秋の2回行なっているものです。23日は、本町保存会の会員約80人が、太鼓や三味線に合わせて、侍や奴の衣装で、優雅な踊りを披露しました。観光客たちは、武家屋敷が並ぶ風情豊かな街並みを背景に、伝統の舞を、カメラにおさめるなどしていました。観光客たちは、飫肥城周辺で、のんびりと散策しながら、秋分の日のひとときを楽しんでいました。
台風13号の影響で、県内の行楽地の中には、大きな爪あとも残りました。台風13号の豪雨で、遊歩道が被害を受けた、北郷町の猪八重渓谷では、行楽客が、入り口近くにある足湯で、くつろぐ姿が見られました。北郷町の猪八重渓谷は、台風13号の影響で、入り口から、約1キロ入った遊歩道が、数ヵ所にわたって、土砂がえぐられたり、大きな岩で道をふさがれた他、鉄製の橋の階段が曲がり、傾くなどしています。このため、北郷町では、23日から復旧作業に入り、道を覆っている土砂を取り除く作業に当たっていました。遊歩道が通行止めとなり、入山できないため、町外から訪れた若者や家族連れは、がっかりした様子でしたが、入り口近くの足湯につかって、疲れを癒していました。(若者)「通行止めで足湯に来た。足湯に入ったので気持ちよく帰れる」(都城市から家族連れ)「足湯につかってゆっくりした。すごくきれいな景色で充分に休みを満喫した」(子ども)「気持ちがいい」北郷町では、秋の行楽シーズンを迎えて、多くの入山者を期待していただけに、台風で出鼻をくじかれたと頭を抱えていました。復旧工事によって、猪八重渓谷の遊歩道は、9月27日から通行ができる見込みだということです。
動物愛護週間の23日、宮崎市フェニックス自然動物園では、動物慰霊祭がありました。慰霊祭では、一般の飼い主も参加して、ペットなど動物たちの霊を慰めました。祝日ということもあり、宮崎市フェニックス自然動物園は、23日も、大勢の家族連れでにぎわいました。このうち、エサやり体験コーナーでは、子どもたちが、ペリカンに大好物の魚を楽しそうに与えるなど、動物たちと触れ合う、いつもながらの光景が見られました。一方、「動物愛護週間」にちなんで、23日は、園内の慰霊碑の前で、動物慰霊祭も開かれました。慰霊祭には、飼育中に死んだ動物たちの霊を慰める園内の関係者の他、ペットを亡くした一般の飼い主も参加し、玉ぐしを捧げるなどしました。(ペットを亡くした参加者は)「葬式もしてやれなかったので、自分の気持ちに、区切りがついてないですけれども、天国に行って幸せに、自由に走りまわってくれたらいいと思う」フェニックス自然動物園では、2本足で立って人気を集めたレッサーパンダのロンロンなど、この1年間に、36種類、合わせて126匹(頭)の動物が死んでいて、動物園では、「こうした取り組みで、命の大切さを伝えていきたい」と、話していました。
籐で編んだ、かごや飾り箱など、手作りの品を紹介する「夢のたまて箱展」が、日南市で開かれています。作品展を開いているのは、宮崎市の主婦、坂元啓子さんで、子育てを終えた4年前から、趣味で製作を始めました。日南市のギャラリーこだまには、白く塗った籐のかごに、花や動物の絵をあしらったものなど、約200点が展示されています。どの作品も、おしゃれで、かわいらしく、訪れた人たちは、実際に手に取って、素材などを確かめていました。この展示会、日南市のギャラリーこだまで、9月28日まで開かれています。
西都市では、23日、親子150人が、竹馬や水鉄砲など、昔ながらの遊びを楽しみました。子供たちは、地元のお年寄りや親たちに教わりながら、竹馬や竹とんぼ作りに挑戦、出来上がると、10人ほどが、横一列に並んで竹馬競争です。また、水鉄砲を使った的当てゲームなども行われ、参加者たちは、親子で歓声を上げながら、昔の遊びに親しんでいました。