資金難で収賄？　岐阜・岐南町長を逮捕

　岐阜県警捜査２課は２３日、公共工事の入札で便宜を図る見返りに、土木工事会社から現金約３０００円を借金名目で受け取ったとして、収賄の疑いで同県岐南町長の片桐博彰容疑者（５９）ら２人を、贈賄の疑いで土木会社「山佐組」元役員、久保正和容疑者（３４）ら２人の計４人を逮捕した。

　調べでは、片桐容疑者らは平成１９年３月中旬、町が同年１２月に予定していた側溝整備工事などの指名競争入札をめぐり、山佐組が指名業者に選定されるよう便宜を図る見返りに、久保容疑者らから現金約３０００円を借金の名目で受け取った疑い。

　片桐容疑者は１６年１２月の町長就任前から事業の失敗で多額の負債を抱え、抵当に入れていた自宅の土地と建物が今年に入って差し押さえられ、岐阜地裁が競売開始を決定していた。