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【社会】

遺体発見30分前に目撃 千葉・女児遺棄

2008年9月24日 朝刊

 千葉県東金市の保育園児成田幸満(ゆきまろ)ちゃん(5つ)の死体遺棄事件で、遺体が発見される30分ほど前の21日正午ごろ、遺棄現場から約250メートル離れた路上を1人で走る幸満ちゃんの姿を、近所の女子中学生(14)が目撃していたことが分かった。

 幸満ちゃんの遺体が発見されたのは同日午後零時26分ごろで、わずかな時間帯に連れ去られ、遺棄された可能性が高い。

 女子中学生によると、幸満ちゃんは同日正午ごろ、遺棄現場から約250メートル離れた鴇嶺(ときがね)小学校前の路上を、東金南公園の方向へ走っていた。

 東金署捜査本部が23日公開した幸満ちゃんが事件当日に着ていた半袖のTシャツと半ズボンの写真と同じ服装で、雨なのに傘を差していなかったという。当時、雨は強く降っており、女子中学生は「傘も差さずに大変だな」と思ったという。

 捜査本部の調べでは、幸満ちゃんは20日夜、夜勤だった看護師の母多恵子さん(37)と勤務先の病院に宿泊。21日午前9時ごろから祖母(67)と地区の清掃活動に参加し、午前9時45分ごろ、祖母に連れられ病院に戻った。

 その後、勤務中だった多恵子さんに「(友人宅に)遊びに行く」と言い残し、外出したが、その時間ははっきりしていない。

 午前10時40分ごろには、病院方向へ1人で歩く幸満ちゃんを近所の男性が目撃。さらに同11時ごろには、病院内で幸満ちゃんを見たとの証言がある。

 幸満ちゃんは友人宅を訪れたが、不在だったため、いったん病院に引き返し、正午ごろ再び友人宅に向かった可能性があり、捜査本部が足取りを詳しく調べている。

 捜査本部は、遺族が提供した幸満ちゃんの顔写真も公開した。7月20日に家族で食事をしている時に撮影した写真という。

 

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