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鞆よ!

【NEWS ニュース】

架橋計画に警鐘 鞆の浦視察のカー氏

2006年05月01日

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鞆の町並みを視察するアレックス・カー氏=福山市鞆町で

 京都やタイ・バンコクでまち並み再生などに取り組む東洋文化研究家のアレックス・カーさん(53)が30日、福山市の鞆(とも)の浦を訪れ、船上から鞆港周辺や、町なかの古い民家を見て回った。カーさんは「素晴らしい景観だ。ここは江戸期の港湾施設が残る日本で唯一の場所。この町を(架橋事業で)壊すのは、日本に文明がない証拠になってしまう」と訴えた。
 カーさんは小泉首相の提案で発足した国土交通省の「外国人から見た観光まちづくり懇談会」の委員も務める。2月にあった初会合では、小泉首相に、架橋事業に揺れる鞆の浦の保護の必要性を訴えたという。
 視察には、世界遺産の調査・評価するNGO「国際記念物遺跡会議(イコモス)」の国内委員会の矢野和之・事務局長も同行した。
 視察後、カーさんは「鞆のセールスポイントは港。その景観をつぶしたら、すべて終わりになってしまう」と力説していた。(佐藤善一)

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