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【千葉女児変死】 犯行30分前?に母の勤務先で目撃 (1/3ページ)
千葉県東金市の保育園児、成田幸満(ゆきまろ)ちゃん(5)の死体遺棄事件で、遺体が発見された当日の午前11時すぎ、幸満ちゃんが母親の勤める市内の病院にいたことが23日、東金署捜査本部の調べで分かった。取材に、遺体発見約30分前に院内で幸満ちゃんを見かけたと証言する病院関係者もいる。捜査本部は幸満ちゃんの当日の行動の解明を急いでいるが、犯人が衣類を2袋に分けたのはなぜか。現場周辺で相次ぐ不審者情報と関係はあるのか。懸命な捜査が続いている。
■「まだ終わらないの」■
「お母さんの仕事、まだ終わらないの」。捜査本部の調べでは、母親の多恵子さん(37)が勤務し、実家でもある「東金中央クリニック」の2人の職員が午前11時過ぎ、そう尋ねてきた幸満ちゃんを覚えていた。その約1時間20分後、幸満ちゃんの遺体が見つかった。発見現場近くの駐車場やコンビニの防犯ビデオを解析したが、幸満ちゃんの姿は確認できていないという。
病院関係者には取材に、院内で30分前に幸満ちゃんを目撃した証言する人もいる。病院と遺体発見現場の距離はわずか300メートル。いずれにしても、幸満ちゃんは狭い範囲で事件に巻き込まれ、これまでより犯行までの時間は縮まった。
一体何があったのか。元警視庁捜査1課長の田宮栄一さんは「犯行時間が短いことから、犯人は幸満ちゃんの行動パターンを知っていた可能性もある」。素足で見つかった幸満ちゃんの足の裏は汚れておらず、車で遺棄現場まで運ばれた疑いもある。