このブログを始めた頃は混乱していた気持ちが、日を追うごとに変化してきたようです。
皆様にも読んでいただき、いろんなご意見をいただけたおかげでもあると思います。
それまでは私なりに悩んでいたこともありました。
銀の鬼を目覚めさせ復活させたことで、旧作のイメージを変えてしまったじゃないか、というご意見などにでした。
読者の皆様の戸惑いのようなものをストレートに感じたことがありました。
もちろんそれがすべてのご意見ではありません。
新作の変化を前向きに受け止め、主人公たちが現代に合わせて生き返ってきたことがうれしいとおっしゃってくださる方もたくさんおられました。
それでも、昔は大好きでいてくれた方たちに変化を嘆かせてしまった事実は、いくらかはあったんだな…と受け止めておりました。
そういう悩みが、今回の目覚め4の執筆を遅らせていた本当の原因かもしれません。
でも皆様のご意見をこのブログでもじっくりお聞きしておりまして、だんだんわかってきたことがありました。
旧作は夢の中の物語だとすると、新作は本当にそこから目覚めて現実にいるような物語…
最初は確かに戸惑っていた、でもなぜか何回でも読みたくなる、なぜなのか分からないけど…
という意味のご意見が私の心に響きました。そして皆様全体のご意見も大体同じなのではないかと感じました。
ようするに”目覚め”は長い目で読んでいただく物語ではないかと、自分でも再認識しました。
刺激の連続で一気に駆け抜け死に向かった、ある意味甘美な世界とは違うんだと。
旧作はいつも漫画家としての終わりを意識していた、昔の私の生き方にも似ていたようです。
一度もちゃんと生きたことがなかった十年とふぶき。
本当に生きるために目覚め、復活した二人。
生きるということは、いつもかっこよくはいられないし、情けないことが多いです。
まあ、今の私なんかがそうです。(どはは)
でもだからこそ、頑張ってこの手で幸せをつかみ取るんだーーー!って気にもなりますとも。
生きるってことはそういうことかもしれません。
十年とふぶきにもそういう真の生き方をさせたいと思います。
本当に生きることが長くかかるように、”目覚め”もまだまだ長い目で見ていただきたいと希望します。
雑誌だったら、回数を制限されもしますが、幸い今はそういう心配もないのがうれしいです。
自分が続けたいだけ続けていいのだし、売れる売れないは二の次に考えればいいわけです。
つまり描いていける運命であれば、描いていけるんです。
雑誌に戻りたいな、と悩んだ時期もありましたが、雑誌界が私を認めない以上
こちらもその考えは捨てます。作風を雑誌に合わせる気はないですし。
本当にゴーイング・マイ・ウェイの心境になりました。
ブログを始めたころとは別人になった気がします。
迷いの恋愛感情というものが消滅しました。
不思議です、本当に。
後に残ったのは、目覚めた私です。(のほほ〜♪)
んで、迷いの恋愛が本当の愛に成長していく様を描いていきますのです!
皆様、弱かった私を支えてくださって本当にありがとうございます。
先日、『変な探偵』を衝動買いいたしまして、今日、また読み返してます。でも、読めば読むほど、ヨモギさんが、『〜目覚め〜』の十年とふぶきの息子に思えてしかたありません。甘党ですし、鬼ですし、店の前にバラが咲いてますし。顔も十年そっくりですが、女装するとふぶきにも似てますし、「宇宙のすべてはつながっている。」っていうセリフ、ふぶきも言ってた気がします。「これが、宇宙の法即なら」とか。公衆の面前ですごい事いうのも二人に似てます。「肉体関係なんて些細だよ。」「女の気持ちをなんだと思ってる。ワシの心の傷は深いんだよ!!」みたいに。そもそもヨモギさんの「ワシ」って一人称はふぶきの影響では?とおもうんです。子供の時のくせって案外、大人になっても残りますし。親の影響ならなおさら。台所の物の置き方がお菓子の家に似てますし、文明が苦手なのは十年の影響かなって思うんです。「裏切ったら殺す」ってセリフは十年がふぶきによく言ってたセリフですし。「ふるさとっていうのはあたたかく甘いだけじゃありません。残酷で恐ろしい。」とか「殺すのと愛するのと、同じ意味かもしれませんよ。」とか「絶望的な世の中だから・・・愛なんてないとあきらめて投げ出せば可能性はゼロだ。 でも続けていればゼロではない。」ってセリフも何か意味深ですし。特に最後のセリフは苦悩の末に二人が出した答えなんじゃないかなあって思うんです。それに、鬼になると着物着てますし、作れる朝食がトーストとゆでたまごなのも気になります。あの二人の朝食って卵料理が多いですから。それに、ヨモギさんの力って二人の『三本角パワー』にどこか似てる気がします。三十路なのに若々しいですし、組織的な仕事にはむかないみたいですし。極めつけはあの「お仕置きしますよ。」のシーンです。だまして殺そうとしたふぶきを、十年が拷問するシーンに似てる気が。あるいは『万力』のシーンに。おっと、つい推理ぐせが・・・。ミステリー読むと特にひどくなるので控えねば・・・。でも、これはすっごく気になります。
そういえば、またプレゼントとイラストを送らせていただきました。今度は無事に届いてくれることを祈ります。それではまた。