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「ポニョ」の舞台めぐり論争 瀬戸内の景勝地、鞆の浦で (2/2ページ)
このニュースのトピックス:スタジオジブリ
7月の映画の公開に合わせて、地元の飲食店などは、ポニョを連想させる赤い金魚をモチーフにした独自のキャラクターを描いた旗を店先に掲げるなど、映画を通じたPR作戦を展開。ゼリーでポニョの世界を表現した特製ドリンクを作る店も出ており、映画人気の高まりとともに、多くの観光客が「ポニョの舞台」として訪れている。
観光振興を政策の一つに掲げている市にとっても、観光客を呼び込む絶好の機会になるはずだが、「スタジオジブリが『鞆の浦が舞台』と断言していない」として、これまでのところ、具体的なPRなどは行っておらず、今後も「その予定はない」という。
こうした市に対し、宮崎監督と親交の深い地元NPO代表、松居秀子さん(57)は「映画を見ればモデルは鞆の浦とわかる。この映画は、鞆の浦への応援歌なんです」と反論。地元では、交通渋滞緩和などのため港の一部を埋め立てて橋を架ける計画に反対運動が起こっていることから、「(市には)埋め立て計画に全国から注目が集まるのを避けたいという思いがあるのでは」と松居さんは話している。