アニメックの頃… 著/小牧雅伸

アニメージュの変化

アニメ雑誌の代表格である徳間書店の「アニメージュ」であるが、どちらかと言えばマニアックな編集をする「アニメック」にとっては仮想敵ですら無かった。まったく読者対象が異なるからである。だか、この年の秋に我々は驚愕する。新番組「超時空要塞マクロス」の特集が、完全に被ったからである。「アニメージュもアニメが大好きな学生を編集に起用したのか」という衝撃が編集部に走った。それくらい画期的な記事だったのである。
もしも同じ土俵に立ったら、隔月では太刀打ちできないという心配も起きた。月刊化できたらいいねというノンキな雰囲気が消し飛び、月刊化しないとまずいぞという形になったのである。
「では、このちんたらした雰囲気を一掃して、私が月刊化推進委員になりましょう」
二代目副編集長の力強い宣言によりアニメックは2班体勢に切り替わった。2班と言っても人間が倍になるわけではない。メイン特集をやる人間は、1ヶ月単位で記事をまとめメイン記事のない時には全体のルーチンワークを素早く進めるという方向であった。そうなって見ると、この編集部に不足していたものが明確になった。「進行管理」をする人間がいなかったのである。何度か進行管理主体の編集員を置いたのだか、良い記事が書けるようになるとそれに集中してしまい、全体を見る役目ができなくなるのだった。

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