「アニメック」13号鰻の寝床のような編集部で苦労して編集したのが「アニメック」13号である。 13号は、二代目副編集長の最初の編集後記が掲載された号である。表紙はイデオン5話「無限力(むげんちから)・イデ伝説」のイデの勇者である。この話数はいってしまえば、総集編なのだが、1話からの精密な総集編でカララの語るパッフクランのイデ伝説として綺麗にまとまっていた。ということで、特集記事に連動したガンダム特集の進化形態なのだが、大きな変化がある。監督だけの総論であれば、途中経過がわからない。スタッフの足並みや想いも放映中に記録するべきだという二代目副編の提案で、かなり面倒な事であったが、主要スタッフにインタビューをしている点であろう。現場からの声を集めた力作という形に仕上がった。ガンダム記録全集でのスタッフインタビューも順次行っていた時で、スタジオに出入りし易い状況もあって、これが可能となったのである。 アニメ人気とはまた違った流れだが、こういう物も扱うべきと考え『ウォーターシップタウンのウサギたち』にも焦点を当てている。が、ガンダム同人誌でかなり成果を出していたI黒君に任せたら、わけのわからない物に仕上がり、結局2代目と泣きながら徹夜で全部作り直したというオチがあったりする。素人を使うとツボにはまると面白いが外すと酷いことになるを身をもって体験した特集だった。 逆に、「アニメックはSFに偏りすぎ」の女子編集部員の声を受けて『がんばれ元気』にかなりページを割いている点も珍しい。『がんばれ元気』の主題歌 「風になれ!」の堀欣也さんのインタビューではかなり盛り上がった。 ガンダムはまだ細かい質問が届き、設定書の説明を続ける「ガンダム研究」が続いていた。前にやったガンダム論が受けたので、読者募集をかけたらドーンと評論が集まった。かなりハイレベルな評論が多く、ガンダム総論を特集したのもこの号だ。後の劇場用パンフレットにしろガンダム論の引用はこれからされる事が多い。ちなみに、この投稿者の中の二名が、後に小説家に、ひとりが評論家になっている。筆の立つ学生は、それなりの素質があるのだう。弊害もあった。どうやらこの時代からなのだが、他人の意見をモンタージュして自分の意見とする投稿が目立つようになった。ほとんど他人の意見の切り張りなのだが、「ガンダム論」を商業誌でやったのは「アニメック」だけだし、ガンダム関連の主要な同人誌をすべて観ている編集部からすれば、誰のどの意見を切り張りしたか一目瞭然であった。 渡辺岳夫さんのお宅に伺ってのインタビューは非常に有意義な物であったが、後が困った。 |