ホウレンソウ(報連相)が重視されるということは、
単に従業員に「権限と責任」が与えられてないというだけ。
という話。
「若者はなぜ3年で辞めるのか?」[2006-09-16-3]や
『内側から見た富士通「成果主義」の崩壊』[2006-05-04-2]
の著者である繁幸氏のブログより。
“ホウレンソウ”は第二の“カロウシ”になるか (Joe's Labo)
http://www.doblog.com/weblog/myblog/17090/2615719#2615719
上司とのコミュニケーションを重視する“ホウレンソウ”的なカルチャーは、
日本型組織特有のものである。
それがこれまで評価され根付いてきたのは、
責任と権限の所在を曖昧にすることで、
組織の致命的な欠陥を見えにくくしてくれたからだろう。
「何かあったら逐一俺に報告しろ」という関係は、裏を返せば
「おまえにゃ何も期待してないし、ご褒美も期待するなよ」というに等しい。
ホウレンソウな会社(日本企業):
(1)業者と打ち合わせ。決定権が無いので持ち帰ってプレゼン資料作成。
(2)課長に説明「ふーん、わかった。じゃあ部長に相談して」
(3)部長に説明「ふーん、わかった、じゃあ事業部長に(略)」
(4)事業部長「これ、こうした方がいんじゃない?課長ともう一回相談して」((1)に戻る)
そうでない会社:
(1)業者と打ち合わせ。その場で決定か、上司一人に報告して決定。
権限と責任が委譲されているのならば、
ほんと「レン」(連絡)だけでいいよなあ。
本当に権限と責任が委譲されいれば、
言われなくても、あちこちと相談(情報収集)するし、
そのための報告もするしな。
まあ、新人のときはホウレンソウで良いけど、
入社ン年の中堅やベテランにも
ホウレンソウを強いる上司とかいるからねえ。
聞いた話によると。
あと、ホウレンソウな会社だと、
「なにそれ、聞いてないよ!」が多発するかと。
関係ないことでもあちこち根回ししとかなきゃな。
ホウレンソウ=根回し、なのかも。
■城繁幸 / 内側から見た富士通「成果主義」の崩壊
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