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小1男児殺害、学童保育急減に市対応せず

 福岡市の小学1年富石弘輝君(6)を殺害したとして母親の薫容疑者(35)が逮捕された事件で、8月に弘輝君が通っていた学童保育の利用が急減した際、運営する市側は電話で理由を確認しただけで、その後、家庭訪問など虐待リスクに配慮したきめ細かい対応を取っていなかったことが23日、分かった。

 薫容疑者は病気で体調が悪く、弘輝君は注意欠陥多動性障害(ADHD)のため育児に手がかかる状態だった。学童保育を利用していた時間を家庭で過ごすようになり、薫容疑者の育児負担が増えたとみられる。専門家は「関係機関と連携して注意深く見守っていれば事件を防げた可能性がある」と指摘、市の対応に課題が残った形だ。

 市こども育成課によると、弘輝君は4月から放課後に学童保育を利用。夏休み中も7月は毎日通っていた。ところが、8月になって利用が1週間に1、2回に急減。同月下旬に市の担当者が電話で理由を尋ねたところ、薫容疑者は「仕事を辞めたので、家でみることにした」と答えた。

 福岡県警捜査本部によると、薫容疑者は会社勤めをしていたが今春から休職。調べに「育児の悩みや病気のことで将来を悲観してやった」と供述しているという。

 市こども育成課の舟越伸一課長は、職員が薫容疑者から「病気で全身が痛くなることもある」と聞かされていたとし「親の事情にどこまで踏み込めるか難しいが、電話だけでなく関係機関と連絡を取るなどして会いに行っていたら異変に気付けた可能性はある。結果としては残念だ」と話す。

 花園大(京都市)の津崎哲郎教授(児童福祉論)は「体調が悪い中、障害のある子を育てるのは大変だったはず。今回のような事件を防ぐには小さな変化に目を配り、学校や地域、関係機関と連携してサポートすることが必要だ」としている。

 [2008年9月23日18時27分]


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