川西市が市北部に高校野球の予選などが開けるナイター照明つきの野球場を新設する方針であることが9日、分かった。市内に現在ある2球場は、両翼の長さが異なるなど変則的な形で、照明もない。きちんとした規格の球場は同市の念願だった。
市によると、予定地は同市東畦野(うねの)の「舎羅林山(しゃらりんざん)」と呼ばれる地域の住宅開発地。ここの公園内に新設する。両翼95メートル、センター120メートルで、高校野球や国体などの試合を開く球場に求められる基準にほぼ準じている。
客席は内野800人、外野の芝生席800人の計1600人。医務室やシャワーも付く。総工費はおよそ8億5000万円だが、宅地開発の一環として基本部分は業者が整備する。今年度中に具体的に設計し、10~11年度をめどに完成させる予定。
舎羅林山の開発は93年に造成が始まり、工事は約7割終わったが、98年に当時の業者の経営が行き詰まって中断。別の業者が引き継ぎ、今年8月、市は改めて開発許可を出した。92ヘクタールの土地に共同・戸建ての住宅計1580戸が建つ予定。3期に分けて工事を進め、13年6月までに約5400人が住むまちが出来上がる計画となっている。【池内敬芳】
〔阪神版〕
毎日新聞 2008年9月10日 地方版