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●化けの皮がはがれた松井秀喜
イチローが意外な一面を見せてくれた一方で、このWBCをめぐる動きの中で 隠された一面が明らかになってきたのが、もう一人のメジャーリーガー、松井秀喜であった。イチローが真っ先に出場を表明したのとは対照的に、松井秀喜は王監督と直々に会って出場依頼を受けたものの即答せず、なかなか態度を明らかにしなかった。正式に出場辞退を発表したのは、昨年12月27日のことだった。プロ野球選手は、開幕にそなえて1月10日前後から自主トレをスタートする。3月のオープン戦の時期に開かれるWBCに出場するには、例年より早く体を仕上げなければならない。松井秀喜の返答はまさにそのギリギリの時期にまで引き延ばされた。年明け早々代役に出場要請をしなければならなかった王監督の心境はどのようなものだっただろうか。
「ヤンキースでワールドチャンピオンになる夢を実現するためには、WBCの開幕準備との両立は難しい」というのが松井秀喜の出場辞退の理由だった。一方で、シーズンオフに入って女優・戸田菜穂との交際が発覚したり、ヤンキースと4年62億の大型契約を結ぶなど、派手な話題をふりまいていた。東芝、日本航空、ミサワホーム、カゴメ、ガリバーなどテレビコマーシャルの出演本数もうなぎのぼりであった。なにしろ、MBLの伝統ある強豪チーム、ニューヨーク・ヤンキースの一員なのだ。そのチームの選手というだけで、超一流の
証ととなる。
ところが、意外にも松井秀喜は「日本人初の」と紹介される要素が少ない。言うまでもなく日本人初のメジャーリーガーは野茂英雄であり、日本人初のメジャーリーグ野手はイチローであった。初の内野手は松井稼頭夫である。日本人で初めてワールドチャンピオンに輝いたのは伊良部秀輝、去年は井口資仁がその歴史に名を連ねた。メジャーで初めて本塁打を打ったのは野茂英雄、初めての首位打者、初めてのMVP、初めての日米通算2000本安打はイチロー。初めてヤンキースの選手になったのは伊良部秀輝、初めてメジャーのオールスターに出場したのは野茂英雄…と、「日本人初の〜」で松井秀喜の名前が出てくることは少ない。2003年には記者投票で「グッドガイ(いい男)賞」を受賞しているが、これとて日本人で最初に受賞したのは当時メッツに所属していた吉井理人であった。
それでも、松井秀喜は最も人気のある日本人メジャーリーガーであった。その理由を考えると、一つには、日本にいたときは常勝ジャイアンツ、そしてメジャーでも名門ヤンキースと、常に勝利を期待できる安定したチームで、安定した成績を収めてきたことが大きいだろう。パイオニアでもチャレンジャーでもなく、うまく勝ち馬に乗ったと見ることもできる。そして、試合後には必ず記者会見を開いてインタビューに応じるという、報道陣に対する姿勢がある。「記者を通して大勢のファンに語りかけるため」だそうだが、それまでの日本人メジャーリーガーは決してそんなことをさせなかったから、多くのファンに好感を持って受け止められていた。
しかし今シーズン、WBCを辞退するのかどうかが注目されていた中で、次第にその姿勢に疑問が投げかけられるようになる。スポーツ紙に掲載されるのは、松井秀喜が記者を集めて草野球を楽しんだり、(しかもそのあと松井は 「草野球とはいえ勝つと最高に気分がいいね。でも右ひじが痛い。こりゃWBC辞退だな」 と発言している)、報道陣を集めてバーベキューパーティを開いたり、キャンプ地に行くのにジェット機をチャーターして一緒に記者を連れていき、ご馳走したりといった“気前の良い”一面をクローズアップした記事であった。松井秀喜に関する記事を読めば分かるが、明らかに記者たちは、松井秀喜の「応援団」と化している。そこで、松井秀喜は記者を「接待」することで、人柄の良さをアピールする記事を書かせているのではないかという疑惑が浮上してきたのだ。やがて2ちゃんねるでは、松井秀喜に張り付いている記者が焼肉接待を受けているとして「焼肉記者」と呼ばれるまでになる。
加えて、まるでネガティブ・キャンペーン実施中とでもいうかのように、連日誰々がWBC出場辞退したという情報ばかりが流れ、この大会はいかにも盛り上がりに欠けるという印象を与えつづけていた。ひどいのは横浜ベイスターズ・多村仁に対する報道で、本人は公式サイトで、出場要請を受けて初めて日本代表に選ばれた喜びを日記につづっているにもかかわらず、スポーツ紙では「多村も出場辞退」と報道された。
選手にとって、WBC出場要請に応じるには大きな決断が必要だっただろう。開催時期がシーズン前であるために、調整を失敗すれば結果を出せず、シーズンにも悪い影響を及ぼすことになる。ケガでもしてしまったら、万事休すだ。調整を万全にして臨んだとしても、実力を発揮して勝ち進むことができるかどうかは、やってみなければ分からない。勝てば名誉と賞賛を得るが、負けて帰ってくれば自分自身の自信が失われるだけでなく、球界存続の危機がつづく日本野球にとって致命的なダメージとなってしまうことにもなりかねない。そんな中で、それでも出場することを選んだ選手たちへの賛辞や、その熱意を伝える記事はほとんど書かれることがなかった。
今日の日本経済新聞に、松井秀喜のインタビュー記事が掲載されていた。松井秀喜は今シーズンの目標を、ワンキースでワールドチャンピオンになることとしている。「なぜ優勝したいのか」という問いに、こう答えていた。「なぜって、優勝すればみんな幸せになれるじゃないですか」。確かにそうだ。しかし記者には、さらにこう問いかけてほしかった「みんなって、誰のこと?」
ヤンキースが優勝しても、幸せを感じるのはヤンキースのファンだけだ。WBCで日本代表になることを拒否した松井秀喜は、日本人の目には「日本を代表する存在」ではあり得なくなってしまった。日本を出ていった、ヤンキースの選手だ。今でも日本人の選手ではあるが、もはや日本の選手ではない。
最後に、イチローと同様にWBC winners and losers "という記事の中で書かれた松井秀喜に対するアメリカ人記者のコメントをあげておこう。
Loser − Hideki Matsui
If Derek Jeter, the Yankees' captain, could sign on to ditch spring camp for a couple of weeks, so could Matsui, who may lose his status as Japan's favorite player to Suzuki.
Well, at least George Steinbrenner loves Matsui for being "a true Yankee.''
負け組−松井秀喜
デレク・ジーター(ヤンキースのキャプテン)が春のキャンプの数週間を(WBCのために)開ける契約が
できたのなら、松井も同じことができたのではないか? 彼はイチローに次ぐ日本の人気選手という地位をうかもしれない。 まぁ、それでもジョージ・スタインブレナーだけは「ヤンキースの犬」になった松井が大好きさ。
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本当に日本人なのでしょうか?
日本人初のメジャーリーガーは村上雅則氏です。
在日の牧師が何を言っているのか知らんがね。
だいたい松井の両親は夫婦養子で、ばあさんと血統は繋がっていない。
軽々しく人の出自を忖度する貴方こそ、日本人ですか?
もっとヤンキースの仲間やメジャーの人とコミュニケーションはかったほうが良いと思うんだけどなぁ・・・。
松井と記者の関係が「応援団」てのは言い得て妙ですね。
あと、いつもイチローを比較に出して貶めるのもひどいな。
松井と記者のようななれ合いの関係が、日本のスポーツジャーナリズムを殺してきたと私は思っています。
イチローや中田英寿など一流のアスリートがマスコミと距離を置くのは、そのことに気がついているからでしょう。
いい加減、スポーツ記者も目を覚ましてほしいなあ。
見たことが無い。NHKはまるで松井を幼稚園児のごとく何をやっても褒めたたえる。ただ記者と蜜月な
だけでこんな状況になるのだろうか?
何かバックに強力なものがついているのだろうか?
後援会長が森だからってだけなら亀田が叩かれていることの説明がつかない。何とも胡散臭い存在だわ
松井っていうのは。
それとクリスチャンを名乗らないで下さい。クリスチャンの方に失礼ですよ。どちらの教会に属していらっしゃるのでしょうか?滋賀県にお住まいのようですが、是非お伺いさせて下さい。
在日の牧師さんに松井のおばあさんが在日だと聞いた?
何処の在日の牧師さんでしょうか?そもそもその様な雑談を都合良く自己援護のために語らないで下さい。
しかもあなたの2007年7月6日のブログ、なんですか?これは?
「ところで韓国は、2014年まで存在しているの?」
あなたにとって都合の良い事は在日牧師さんからでも受け入れているのに、その韓国をあなたの独断で無くしてしまうんですか。
どうやら最低の方のようですね。
イチローは正々堂々としてて見てて本当に気持ち良いです。
しかも不正には断固立ち向かう姿勢にも感心させられます。
それに対して松井は、、、何なんでしょう?
常に二番煎じな感は否めないですね。
WBCもおそらく第"2"回大会とかだったら出るんでしょうね。
未だにガッカリです。
この一文だけでこの記事がどの程度のものかよく分かる
この程度の記事なのですが、上記に訂正してくださっている方のコメントがありますので、間違いがあることは承知しています。しかし「この程度のレベルの記事です」と分かっていただくために、あえて本文は訂正せずにそのままにしております。