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フリースクール:入所後すぐ暴行 恐怖心で反抗抑圧…京都

 傷害容疑で逮捕された京都府京丹波町のフリースクール「丹波ナチュラルスクール」経営者の江波戸聖烈(えばと・せいれつ)容疑者(60)が、施設に到着したばかりの入所者にいきなり暴行を加えていたことが12日、京都府警の調べで分かった。恐怖心を植え付け反抗を抑圧するのが目的だったとみられる。教育の実態がほとんどなかったことから、入所者を“金づる”とみるスクールの姿勢が一層浮き彫りになった。

 調べなどによると、入所者の中には家庭内暴力など問題を抱えていた若者も多く、スクール側は連れて来る車内から「お前は悪いことをしとんのや」などと叱責(しっせき)。到着するとすぐに江波戸容疑者や責任者の森下美津枝容疑者(55)のもとに連れて行かれ説教、暴行を受けたという。

 府警が強制捜査に着手した9日時点で12人の入所者が残っていたが、暴行被害を認めた9人全員が調べに「スクールに着くと、すぐ殴られた」と話した。

 入所後も日常的に暴行は継続。特に事件の被害者の女子中学生(14)は「目つきが悪い」と目を着けられ、逮捕事実となった8月3日には数十回も殴ったりけったりされ、17日間のけがをした。

 スクール側の虐待行為に男女の区別はなく、成人女性が11月に薄着のまま、数時間にわたって後ろ手に手錠をした状態で樹木にくくりつけられたこともあったという。【細谷拓海、珍田礼一郎、田辺佑介】

毎日新聞 2008年9月12日 15時00分(最終更新 9月12日 15時00分)

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