水産庁と水産総合研究センターは22日、東京から南に約2400キロのマリアナ諸島西方の太平洋で、日本や東アジア沿岸から産卵に来たとみられる親ウナギの捕獲に成功したと発表した。
成熟したウナギが海洋で捕獲されるのは世界で初めて。謎の多いウナギの生態解明につながるほか、同庁は「養殖に使われ、激減しているウナギの稚魚(シラスウナギ)の大量生産技術の開発にも貢献できる」としている。
同庁は今年6月と8月の2回にわたり、同海域でウナギの産卵生態調査を実施。トロール網を使い、水深200メートルから350メートルの海域で計5匹を捕獲した。〔共同〕(07:00)