ペンシルベニア州フィラデルフィア(AP) 自分が経営するアパートに隠しカメラを仕掛け、女性入居者を盗み撮りしていたとして、フィラデルフィア郊外のアパート経営者が摘発された。捜査当局が22日、明らかにした。
事件はトーマス・デリー容疑者(45)が経営するアパートの女性入居者が、部屋に仕掛けられたカメラを見つけて警察に通報したことから発覚。デリー容疑者は19日に逮捕され、調べに対して約20年にわたって入居者の隠し撮りを続けていたと供述した。
警察が調べたところ、デリー容疑者が経営するアパートの少なくとも3カ所で、寝室や風呂場、リビングルームから隠しカメラとオーディオ装置が見つかった。カメラは鏡の裏や物入れ、天井の扇風機などに隠され、入居者が電気を付けたり扇風機のスイッチを入れると作動する仕組みになっていた。
デリー容疑者は盗撮した映像や音声をインターネットで受信していたといい、警察は家宅捜索でビデオテープやDVDを押収した。
現在、アパート16カ所が捜索の対象になっているが、警察には、デリー容疑者が経営する物件に入居していたという女性から問い合わせが殺到しており、被害者はさらに増える見通し。なお、男性が借りているアパートからは隠しカメラは見つらなかった。
デリー容疑者は盗聴、プライバシー侵害、犯罪目的の通信装置利用などの罪に問われ、9月29日に予備審理のため出廷する予定。