映画祭では、ヒトラー独裁下、将来を嘱望される若手エリートを非人間的な超スパルタ式で養成する機関を描いた独映画「エリート養成機関ナポラ」(デニス・
ガンゼル監督)が最優秀賞を受賞。また、反ナチスを掲げて抵抗運動を行った独学生グループ「白バラ」の女性メンバー、ゾフィー・ショルの壮絶な生きようを
描いた独映画「白バラの祈り」(マルク・ローテムント監督)が特別上映された。
独裁体制の北朝鮮で皮肉とも異例とも思える反ナチス映画が受賞したことなどについて、同氏は「
北朝鮮はドイツのナチズムをファシズムとみる一方、自国を独裁主義や全体主義とみなしていない」と解説。朝鮮半島を植民地支配した日本と三国同盟を結んでいたナチス・
ドイツは許容できない敵国という図式のようだ。
「白バラ」は昨年ドイツで公開されるやナチスの非情なまでの圧政ぶりに劇場内で涙する鑑賞者が続出した。それだけに「北朝鮮の約1万人が見た」とされる「白バラ」が今後、社会変革への“導火線”になる可能性も否定できない。同氏は
北朝鮮の核問題について「映画人と自由に議論できなかった」と語り、映画祭のモットー「自主、平和、友好」と矛盾した現実を指摘した。

民族はやることなすこと似ていてw