北京(CNN) 有害物質メラミンに汚染された粉ミルクが大量に回収されたことを受け、中国の国家質検総局の関係者は、全国の政府系検査センター150カ所余りが、乳児用粉ミルクを検査中であることを明らかにした。結果は16日に発表する予定。新華社が14日伝えた。
汚染粉ミルクは河北省の乳製品メーカー「三鹿集団」の製品。これを飲んだ乳児400人余りが腎臓結石を発症し、1人は死亡した。三鹿は8200トン以上の粉ミルクの自主回収に乗り出している。
これまでの調査の結果、粉ミルクは甘粛省酒泉市にある三鹿の提携先「好牛乳業食品」で生産されたことが分かった。好牛製粉ミルクのサンプル12種類を無作為に抽出して検査したところ、全てメラミンの陽性反応が出たという。
小売大手ウォルマートとカルフールは、中国国内の店頭から三鹿の粉ミルクを撤去した。