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原題で行くか、意訳するか。洋画の邦題を付ける基準って何?

原題で行くか、意訳するか。洋画の邦題を付ける基準って何?
 10月11日公開の「私がクマにキレた理由(わけ)」は、スカーレット・ヨハンソン主演のラブコメなのだが、タイトルから内容を想像できる人がどれだけいるだろうか。タイトルだけを見れば、クマの被害に悩む人間がクマにブチキレるという、クマと人間の対立を描いたコメディタッチの映画だと勘違いするかもしれない。もしくはアクション映画? これは一例に過ぎないが、洋画の邦題から作品の内容を分からせるのは、とてつもなく難しい。ではこの邦題、どのようにして付けられているのだろうか。

 最近の洋画に多いのは、原題をそのまま活かす場合である。例えば、10月11日公開の「ゲット スマート」は「GET SMART」、同日公開の「ゾンビ・ストリッパーズ」は「ZOMBIE STRIPPERS」と、英語の読み方がそのまま邦題にされている。これは、基本的に原題から作品内容が分かり、単語自体も日本人に馴染みの薄いものではないから。

 「原題のままで行くのが作品の意図を伝える最高の手段ですが、英語だと意味が分からない、日本語にしてみたときに一般的ではない、といった現状を踏まえ、原題で通すか、邦題を付けるかを決定します。タイミング的には、映画の公開日がなんとなく固まり、宣伝を始める段階では既に動いている。あまりギリギリになってしまうと、メジャー会社の作品は本社の確認が必要なため、身動きが取れなくなってしまうんです」と話すのは、ある宣伝会社の人間だ。

 また、邦題のもう1つのパターンとして多いのが、原題を活かした上で、サブタイトルを付ける場合である。例を挙げるとすると、マシュー・マコノヒー主演の「FOOL’S GOLD」(11月5日DVD発売)である。「フールズ・ゴールド」と言われても、何のこっちゃよく分からないが、サブタイトルに「〜/カリブ海に沈んだ恋の宝石」とあるので、恋愛系かなと想像がつく。実はこのサブタイトルこそ、原題よりも本社の意向が厳しくなく、日本側の力の見せどころだったりするのである。

 さらに、シリーズものともなれば、同じ冠を付けることがほとんどだ。分かりやすい例は、スティーブン・セガールの作品群だろう。内容や設定はまるで違うのに、「沈黙の〜」と頭に付いてしまう。まったくの原題無視である。だが、「沈黙シリーズ」と言えばセガールだと分かり、世界最強のコックは登場しないにしろ、ある意味、アクションの鉄板だと誰もが理解している。だとすれば、わざわざ原題にする必要も、邦題をヒネる必要もないのである。

 結局、邦題を付けるか付けないかは、ヒットするかどうかにかかってくる重要な要素であることを加味すれば、意味が通じなくても邦題のインパクト勝ち、ヒット作をパクってみた的な部分も、正直大きい。では、最初の「私がクマに〜」の原題は「THE NANNY DIARIES」、原作である文庫版の邦題が「ティファニーで子育てを」。さぁ、どれがいいだろうか。

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S・ヨハンソンとクマが対決する映画ではない「私がクマにキレた理由(わけ)」(C)2007 The Weinstein Company, LLC. All rights reserved.
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