岡山放送局

2008年9月22日 23時16分更新

菓子パン 県内90施設で


丸大食品が製造した菓子パンなどに化学物質が混入した疑いのある牛乳が使われていた問題で、県内では病院や福祉施設など、90の施設の給食で菓子パンが出されていたことがわかりました。

化学物質「メラミン」の混入が疑われているのは、丸大食品が製造・販売した菓子パン「クリームパンダ」で、東京に本社のある給食会社「日清医療食品」が購入し、ことし7月からおとといまでに、県内にある病院や福祉施設などの90の施設の給食にあわせて7710個が出されたということです。

日清医療食品によりますと、ほとんどはすでに食べられたとみられ、いまのところ、健康被害は報告されていないということですが、在庫が見つかれば回収することにしています。

日清医療食品を利用している岡山市の高齢者福祉施設では、問題の菓子パンがパンダの形をしていることから北京オリンピックにちなんだおやつとして、先月、施設の利用者に65個を出したということです。

施設の責任者は、「メラミンが混入していたかどうか調査結果を早く知りたい。高齢者の食事なので、食材をより厳しく検査してほしい」と話していました。
県や岡山市、それに倉敷市の保健所などでは、日清医療食品に対し、調査結果が終わり次第報告を求めることにしています。

一方、県内の学校給食でも化学物質「メラミン」の混入が疑われている商品が出されていないかどうか確認作業が進められています。

このうち、県内の給食で主食以外のおかずなどの食材の、およそ20%を取り扱っている県学校給食会では給食に化学物質「メラミン」の混入が疑われている牛乳や加工品が使われていないかどうかきのうから調査を行っています。

食材の仕入れ業者100社に調査依頼をおこなったところ22日午後5時現在で、60社から回答があり、これまでのところ混入が疑われている牛乳や加工品は使われていないということです。

また、県内の市町村でも給食に該当の商品が出されていなかったかどうかなど業者を通して確認作業を行っています。