猫に餌を遣らせない東京都・荒川区の動物行政の対策への危惧
従来から猫の活動を続けて来られた愛護団体さん、ボランティアさんに今後マイナスの影響は無いのか?
荒川区保健所区長様!! 地域猫・不妊去勢活動を支援されている方からの伝言です!!
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地域猫は対象外とのことですが、そもそも地域猫発祥地の横浜市でさえ、「地域猫」という概念自体を知っている住民はほとんどいません。
住民には、地域猫のことなど何も知らない住民と、多くの猫を養い自由に外出させ、糞尿、繁殖などの迷惑を及ぼしている住民の2種類しかいないといっても過言ではないでしょう。
そういう場所で、子猫が生まれ、糞尿や泣き声のために住民たちに憎まれながら、交通事故死や病気、故意の毒殺などで命を落としていきます。
私たちボランティアは地域猫のことを知らない住民に不妊手術の有効性からはじまり、TNRのことを根気よく説明しますが、その間も、猫たちの安全をはかってやらなければなりません。
餌もやらなければなりません。
「かわいいなら全頭持っていってくれ」とほとんどの住民が簡単に言い放ちます。
どの会が全頭保護できるというのでしょうか。
一方で不適切な飼い主への説得も同時に行わなければなりません。
住民主体の地域猫活動など今の日本ではごくごく一部の場所でしか成立していません。
(それを対象外といわれても・・。)
役所の作成した地域猫のガイドラインを元に説明し、住民の合意を得るまでにも、不妊措置のための捕獲と同時に「給餌」はしなければならないのです。
荒川区の措置は、住民たちの誤解を招き、「給餌=すべて罰則」という先入観を植え付け、私たちボランティアの活動を大きく阻むものだと思います。
この罰則を制度化するならば、同時に行政主導で地域猫の概念を住民に周知徹底させる施策を強力に展開すべきだと思います。
犬猫救済の輪さんが満身創痍になりながら推し進めているTNRの活動記録をご覧ください。横浜アニマルファミリーさんが、この夏、持ち込み者の負担2000円で500匹不妊手術を断行した経過もご覧ください。
地域猫概念の浸透がいかに険しい道であるかよくわかります。行政の後押しが必要です。この施策が地域猫活動に影をささないように、充分に考慮してほしいと思います。
当然、不妊措置も清掃もせずに餌をばら撒いて歩くような「愛誤の人間」に、その間違いを指摘することも、私たちボランティアの仕事のひとつとして行っています。
それを含む活動全体も難しくなるのではないかと危惧して、あえて、強い意見を述べさせていただきました。
荒川区の意図するところもわかりますが、この施策を実施した場合の弊害についても今一度、分析をお願いしたいと思います。
taku様
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