自民党の新しい総裁に、麻生太郎氏が選ばれました。解散総選挙がささやかれる中、県民、そして政界関係者は、麻生新総裁の誕生をどう受け止めているのでしょうか。自民党総裁選は、22日午後、党所属の国会議員と各都道府県連の代表による投票が行われ、麻生太郎氏が新総裁に決まりました。(県民は)「実際どうでしょう。何も変わらないんじゃないですかね。あまり期待はしてない」「予想されたことだけど、これからが大変でしょ。(期待することは?)特別ないですね」「首相がどんどん変わってきているんで安定したものを求めたい」「私も麻生さんを応援しているんで、がんばって欲しいですね」(東国原知事は)「印象としては気さくである意味庶民的な方だと思っている。地方財政をどうやって確保してくれるのかというのが、非常に私は興味が一番あるところ」5人が乱立した今回の総裁選で、県選出の自民党国会議員3人は、いずれも麻生氏に投票。また、自民党県連が、県内の党員・党友約1万人を対象に行った予備選挙の結果、麻生氏が、有効投票数の8割以上を獲得したため、県連の地方票3票も麻生氏に投票されました。自民党県連の坂口博美筆頭副会長は、麻生新総裁が福岡出身であることに触れ、期待をこう話します。(自民党県連・坂口博美筆頭副会長)「九州のこと、宮崎のことを一番分かった候補者ではなかったかなと思う。経済、景気雇用あたりに、すぐに対応できるんじゃないかという期待がある」そして、麻生氏をリーダーに、臨むことになる解散総選挙については・・・(自民党県連・坂口博美筆頭副会長)「選挙に対して我々は、戦いやすい総裁を誕生させることができたのかな」一方、21日、小沢代表の3選が正式に決まった民主党。民主党県連の井上紀代子代表は、「麻生氏が国民目線の政治ができるかどうかは疑問」とした上で、政権交代へ向けた意気込みをこう訴えます。(民主党県連・井上紀代子代表)「今回麻生さんが出しているもの(政策)はばらまきですよね。そして古い経済対策ですよね。閉塞感の多い、この日本の国を変える大きな力として民主党は国民のみなさんに本当に役に立つ政党、政権交代可能な政党として育ってきた」自民、民主の選挙の顔が正式に決まったことで、今後の関心事は、解散総選挙へと移りそうです。
新しい自民党総裁は、麻生氏に決まりましたが、今後の政治日程を確認したいと思います。まず、24日に、臨時国会が召集され、麻生氏が新しい総理に指名されます。その後、29日に、新総理の所信表明演説と、補正予算案の提出が行われます。そして、気になる解散総選挙の時期ですが、当初は、10月3日解散、26日投開票という日程が伝えられていましたが、麻生氏は、「速やかな景気対策が必要」という考えですので、補正予算案を成立させた上での解散も取り沙汰されています。ということで、解散総選挙の時期としましては、10月26日、11月2日、11月9日の投開票を軸に、調整が進められているものとみられます。いずれにしましても、解散総選挙は、秒読み段階に入っていて、県内でも、選挙に向けた動きがますます活発になりそうです。
都城市の製粉会社「井之上製粉」が、中国産のもち米を熊本産と偽って、宮崎市の菓子製造業者に販売したとして、県から行政処分を受けていたことが分かりました。行政処分を受けたのは、都城市の井之上製粉です。県によりますと、井之上製粉は、去年12月、熊本の業者から、中国産のもち米4トンを、1キロ140円で仕入れました。しかし、その後、中国産のもち米を精米し、熊本産と表示した米袋に詰め替え、今年6月までの9回に分けて、あわせて3.6トンを、1キロ300円で、宮崎市の菓子製造業者に販売していたものです。この産地偽装は、汚染米の転売問題で、国が行った立ち入り調査の中で発覚しました。このため、県は22日、JAS法に基づいて、井之上製粉に対し、行政処分を行ないました。(東国原知事)「偽装はまことに遺憾であると、けしからんと思っている。注意喚起、こういったことが2度と起きないよう再発防止を含めて呼びかけを行いたいと思う」これに対し、井之上製粉の上村靖己専務は、MRTの取材に対し、「会社内にあった熊本産の袋をたまたま使っただけで、産地偽装は意図的ではなかった。しかし、販売先には、中国産と伝えてなかったので、大変申し訳ないことをした」とコメントしています。井之上製粉は、1か月以内に、再発防止策などを盛り込んだ改善報告書を県に提出し、その後、3か月以内に、県が、改善されているか調査することにしています。一方、汚染米問題で、国は、22日、三笠フーズ分の県内の新たな流通先として、「エーコープみやざき」と、「ヤマエ販売延岡営業所」の2社を公表しました。これで、汚染米が流通していた業者や製造業者などは、県内で68社となりました。
先週、県内を襲った台風13号、その被害がさらに広がっています。このうち、北郷町では、特産品のスイートピーが、大きな被害を受けたことが新たに分かりました。スイートピーの全国有数の産地となっている北郷町では、台風13号による豪雨の影響で、作付面積の約6割が冠水しました。このうち、大藤地区では、広渡川の増水で、ビニールハウスに泥が押し寄せたため、植えたばかりのスイートピーの苗が枯れるなど、被害が広がっています。このため、生産農家は、ビニールシートを洗ったり、苗を植え替えるなど作業に追われています。(スイートピーの生産者は)「農薬等で除菌しているが、それぐらいしかない。途中で枯れたりする木が出てくるのか心配」また、串間市の市木地区でも、特産の水田ごぼうの畑に、増水した川の水が流れ込み、苗が枯れ始めたところも出ています。この他、土木関係の被害では、道路・橋梁が、122か所の約そ6億円。護岸の決壊など、河川・砂防関係が、91か所の約11億円となっています。
宮崎市の加江田渓谷では、台風13号による豪雨の影響で、遊歩道にかかる橋など、30か所以上で被害が確認されたことが分かりました。今のところ復旧のメドはたっておらず、秋の行楽シーズンを前に、影響が心配されています。(中木場記者リポート)「こちらの鉄橋では、橋脚がもがれ、無残な状態となっています」橋の損壊が見つかったのは、宮崎市鏡洲の加江田渓谷沿いにある、遊歩道です。このうち、入口から約2.5キロ上流にある、全長26メートルの「かえで橋」は、橋脚が外れて、折れ曲がり、大量の流木が漂着しています。また、「かえで橋」から約2キロ先にある、全長23メートルの「第一家一郷橋」は、基礎部分など約15メートルが流されました。このため、遊歩道は寸断され、上流に向かうことができない状態です。(遊歩道の管理者)「これだけ大水が出たのは初めてだ。秋の紅葉があるから早急に人が通れるだけの処置をしてもらいたい」さらに、遊歩道を進んでみますと、土砂崩れなどがあちこちで発生していて、宮崎市によりますと、被害か所は、あわせて30か所以上に上るということです。今回の加江田渓谷の被害は、台風13号による豪雨で川が増水したのが、原因とみられています。この被害によるけが人などはありませんでしたが、加江田渓谷の遊歩道入口や登山道入口など、あわせて4か所が立ち入り禁止となっています。(宮崎市農林水産課・大山公典課長補佐)「事業費の規模などの調査をしないと、はっきりいつから復旧するとは言えない状況だ。相当、時間はかかると考えている」秋の行楽シーズンを前に、被害にあった宮崎市の加江田渓谷。今のところ、復旧のメドは立っていませんが、宮崎市では、詳しい現場調査を行った上で、工事方法を検討したいとしています。一方、森林セラピーを進める北郷町の猪八重渓谷でも、台風13号による豪雨の影響で、遊歩道などが、崩れ落ちる被害が発生し、9月19日から通行止めになっています。被害にあったのは、猪八重渓谷の遊歩道や橋など合わせて3か所で、歩道が20メートルに渡って、崩れ落ちたり、橋の階段部分が、大きく湾曲するなどしています。北郷町では、23日から補修工事を始める予定で、今週の土曜日からは、通行できるようにしたいとしています。
台風13号の影響で、漁ができなかった県内の漁業ですが、22日から、本格的な漁が再開され、1週間ぶりに大量の魚が水揚げされました。県内では、動きの遅い台風13号の影響で、今週初めから、漁ができず、ほとんど水揚げのない状態が続いていました。南郷町の目井津漁港では、台風が過ぎた後、22日から、本格的に漁が再開され、漁を終えた小型漁船が、次々と沖合いから帰ってきました。港では、イセエビやイカ、それに、トビウオやタイなど、約5トンが水揚げされ、久しぶりに、威勢の良いセリの声が響き渡っていました。(漁師は)「網を入れることができなかった。(これから)普段通りやっていけると思う」(南郷漁協・倉尾孝文業務部長)「1週間ぐらい、ほとんど魚がなかったです。今から、どんどん(水揚げが)増えていくと思う」水揚げが大幅に減り、市場での品不足も深刻となっていただけに、漁業関係者は安どした様子でした。
日南市の国道沿いに、8万本のヒガンバナが咲き誇り、ドライバーを和ませています。ヒガンバナが咲いているのは、日南市酒谷の国道222号線沿いで、道路脇の斜面、約200メートルに渡って、赤いモザイク模様が浮かび上がっています。県が、20年ほど前に植えたヒガンバナは、その後、地元の住民たちによって、大切に育てられました。8万本のヒガンバナは、風に揺れながら秋の風情を演出し、行き交うドライバーを和ませています。このヒガンバナ、10月上旬まで楽しめます。
英会話の指導力を向上させようと、日向市は、今年度から先生たちをサポートする、「英会話科推進教諭」を設けることになり、22日、辞令交付式がありました。「英会話科推進教諭」は、今年度から、市内すべての小中学校で、「英会話」の授業を行っている日向市が、先生たちの指導力向上を目指して、今年度、新たに設けたものです。22日は、日向市役所で辞令交付式があり、指導力が認められた市内の小中学校教諭5人が、英会話科推進教諭に任命されました。5人は、1か月程度の集中研修を受けた後、英会話の指導にあたる市内の小中学校教諭を対象に、公開授業や個別対応を行い、指導方法などについてアドバイスすることにしています。(推進教諭に任命された財光寺南小・田中信宏教諭)「今後研修を積んで、自分自身も一生懸命勉強して、教えられる事が一つでもあればと思う。Iwilldomybest!(最善を尽くします!)」平成23年度からは、小学校5年生から「外国語活動」が必修科目となるだけに、日向市では、先生たちの身近な支援者となる推進教諭に期待を寄せています。
延岡市の建設業者が、「天下一薪能」の会場である城山公園で、清掃奉仕作業を行いました。作業には、建設会社の従業員約20人が参加、高さ22メートルの「千人殺しの石垣」周辺で、雑草を丁寧に取り除いていました。城山公園では、10月4日に、「のべおか天下一薪能」が開かれることになっていて、当日は、きれいになった石垣が、薪能の背景として使われます。
秋の全国交通安全運動に合わせて、バイク通学の高校生たちが、22日、宮崎市などをパレードし、交通安全を呼びかけました。パレードに参加したのは、本庄高校のバイク通学生や生徒会のメンバーです。パレードの途中、高岡警察署では、3年生の山崎崇さんが、「安全運転を心がけます」と宣言し、たすき型の反射材が贈られました。秋の全国交通安全運動は、9月30日まで行われ、期間中、各地で様々な催しが予定されています。