(cache) 一転、責任能力認め起訴 心神喪失で不起訴の男
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     母親を包丁で刺したなどとして逮捕され、心神喪失を理由に不起訴となった無職の男(41)が、心神喪失者医療観察法に基づく東京地裁の審判で完全責任能力を認められ、一転、殺人罪などで起訴されたことが22日、分かった。

     計3回実施された鑑定では、いずれも異なる結論が出ており、事件をめぐる精神鑑定の難しさをあらためて示した。

     男は昨年12月、東京都内の自宅で就寝中の母親=当時(71)=と兄を包丁で切りつけたとして、殺人未遂の現行犯で警視庁に逮捕された。母親はその後死亡した。

     東京地検は鑑定留置して本格的な精神鑑定を実施。「統合失調症に近い精神障害で、責任能力が著しく減退した心神耗弱状態」と判断された。あらためて実施した簡易鑑定では「心神喪失状態」との結果が出たため、今年5月に男を不起訴とし東京地裁に審判を申し立てた。

     ところが審判中の鑑定では「完全責任能力がある」と判断され、地裁が申し立てを却下。地検は7月、男を起訴した。

      【共同通信】

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