自民党総裁選の予備選は22日午前、愛知、三重県連でも開票され、両県とも麻生太郎幹事長が持ち票の3票を総取りした。21日に開票された岐阜県連も麻生氏が3票を獲得しており、東海3県の地方票9票は本選ですべて麻生氏に投票される。ただ、無効票には他党の党首名や「ばかたれ」などの言葉が書かれたものもあり、党に対する党員の不満の強さもうかがわれた。
愛知、三重の予備選はともにドント方式で行われた。愛知県連は麻生氏が有効投票の66.2%を獲得し、2位の小池百合子元防衛相らを圧倒。三重でも麻生氏が2位の小池氏以下を大きく引き離す67.8%を得た。
投票率は愛知58.64%、三重52.45%。それぞれ前回を1.76ポイント、4.96ポイント下回った。愛知県連総裁選挙管理委員長の倉知俊彦県議は「65%が目標だったが、麻生氏が本命視され盛り上がりに欠けた」と語った。また、三重県連では「小沢一郎」と書かれたものが8枚、「志位和夫」も1枚あり、「あきがきた 何度も聞くぞ 党再生」という川柳を書いたものもあったという。【影山哲也、田中功一】
毎日新聞 2008年9月22日 14時01分(最終更新 9月22日 14時08分)