第23代自民党総裁に麻生太郎氏 「麻生太郎に与えられた天命だと思う」
自由民主党の総裁選挙は、22日午後2時すぎから投開票が行われ、第23代自由民主党総裁に、麻生太郎氏が選出された。麻生新総裁が就任のあいさつを行った。
ただいま、第23代自由民主党総裁に選出をいただきました。
今回の選挙、思いもしない形での総裁辞任のあとを受けての総裁選挙であって、自由民主党は開かれた国民政党として、少なくとも、堂々と総裁選挙を実施するということをもって、この後継総裁を選ぶということができた。
そういう成熟した国民政党に属している自分を大変誇りに思っております。
この選挙にあたりましては、ここにお見えの臼井委員長ほか、選挙管理員会の方々、また、全国47都道府県の県連の方々の絶大なるご支援、ご協力によって、この総裁選挙が、かなりな長期間ではありましたが、きちんと無事、公明正大に行われたことに関しましても、選挙管理委員会、県連各位に厚く御礼を申し上げる次第であります。
この時をおきまして、この度、総裁選挙で選挙戦を繰り広げました5人の間に対立という文字はこの瞬間をもって終わっております。
これからあと、われわれ自由民主党は、国民政党として、国民の負託に応えるべく、われわれはお互いに手を携えて頑張っていかねばならぬものだと思っております。
今後とも、ご理解、ご支援を、それぞれ信念を持って応援された方々、大勢ここにお見えでございますが、皆さま方のご理解とご支援を重ねてお願いを申し上げます。
われわれは、今ここで、新しい困難に立ち向かわなければならない、そのスタートに立ったと思っております。
私に与えられたいろいろな仕事は、その仕事に応え、国民の負託に応えることによって、今回、ご支援いただいた方々への御礼に代えねばならぬと、決意を新たにいたしております。
21世紀に入りましてから、森 喜朗、小泉 純一郎、安倍晋三、福田康夫、この8年間の間に、われわれは、極めて厳しい状況の中にあって、それぞれ、使命を全うしてこられたと存じます。
また、総理総裁の写真がここに掲げてありますが、それぞれの時代等に与えられた仕事・役職などなどは、極めて重かったと思いますが、それをくぐり抜けてこられて、今日の自由民主党があるんだと思っております。
私も今、ここに立ちます時に、少なくともこれは、麻生太郎に与えられた天命だと思っております。
思い返せば、130年前の9月22日、吉田 茂が生まれております。
68歳、おととい、私も68歳にあいなりました。
私は今、天命と申し上げるのは、少なくとも、われわれは今から、自由民主党として、政権政党として、次なる総選挙において、断固、民主党と闘っていかねばならんのだと思っております。
私は、その選挙に勝って、初めて天命を果たしたということになるんだと存じます。
今、国民が抱えております数多くの問題、生活の問題、将来への不安、また、国家・国民を守る安全保障の問題などなど、われわれは、それを堂々と掲げ、そして、それを実行に移す力が、われわれ以外の政党のどこにあるであろうかと、そう思っております。
その政党は民主党ではない。
断じてあり得ないと思っております。
自由民主党がその天命を、その使命を全うする。それこそが、われわれに与えられた義務であり、責任であり、わたしは、その先頭に立って、闘う機会を与えていただいたことに心から感謝を申し上げます。
われわれはこの選挙に勝って、そして、立派にこの国の再生を果たし、改革を成し遂げ、さらなる一歩を進めていかねばならないという決意をあらたにいたしております。
どうか皆さま方に与えられたこの負託に、応えるさらなる力と勇気を皆さま方に与えていただきますよう、重ねてお願いを申し上げ、今回、ご支援をいただいた皆さま方に対し、心から厚く感謝・御礼を申し上げ、決意表明の一端に変えさせていただきます。ありがとうございました。