ツインズ戦の一回、二盗を決めたマリナーズのイチロー。遊撃手プント=セーフコ・フィールド(共同)
「マリナーズ4-2ツインズ」(25日・シアトル)
マリナーズのイチロー外野手(34)は5打数1安打で打率を・312に下げた。今季172安打で、8年連続200安打まで残り31試合で28本。今季39盗塁目となる二盗も記録。城島健司捕手(32)は指名打者で無安打だった。
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イチローの右肩がうなりを上げた。1点ビハインドの四回、二死二塁の守備。一、二塁間を破った打球に猛チャージをかけて本塁へノーバウンド返球。頭からホームへ飛び込んだヤングをレーザービームで刺し、今季9個目の補殺を記録した。
本拠地をどよめかせた好プレー。ダイレクトで投げた理由は三回の守備にあった。同じ二死二塁の場面。本塁へのワンバウンド返球を味方捕手がはじいたにもかかわらず、イチローに失策が記録された。メジャー自己ワーストの5失策目。「あれって僕のエラーなんですかね?もう解せないですよね」。“怒り”のレーザービームだった。
試合は延長十一回にサヨナラ勝ち。ベンチから飛び出し、笑顔で歓喜の輪に加わったが、「スパイクで踏まれるから危ないよね。やっぱ踏まれたもんね。痛ぇな、みたいな」と苦笑いを浮かべていた。