ソウル地下鉄9号線、フランス企業が運営に参入か
来年5月に開業予定
韓国で初めて、建設と開通後の運営に民間資本を投入し、来年5月に開業する予定となっているソウルの地下鉄9号線の運営に、フランスの企業が参入する可能性が高まっている。これが実現すれば、これまで地方自治体の公社が運営してきた韓国の地下鉄に、外国企業が進出する初めてのケースとなる。
9号線の運営会社となる「ソウル市メトロ9号線(株)」の関係者は21日、「9号線の運営を、韓国の現代ロテムとフランスのヴェオリア・トランスポール社の合弁企業である“サウスリンク9(株)”に委託するという内容の事業契約書を近日中にソウル市へ提出する」と発表した。現代ロテムによると、ヴェオリア・トランスポール社は1875年、鉄道会社「GGFT」として発足し、現在は世界30カ国で一般鉄道や地下鉄、急行バス、タクシー、ライトレール(LRT)などを運営しているという。
「サウスリンク9」は今年6月、「ソウル市メトロ9号線」の最大の出資者である現代ロテムと株式の保有や協力に関する契約を結び、法人の設立に漕ぎ着けている。会社側は「運転士約70人と駅員約40人を新たに採用し教育を行っており、フランス人からも3人の社員が派遣されている」と話している。
ソウル市はこれまで、「地下鉄9号線は駅長、駅事務室、切符売り場、現場事務所、宿直がない“5無システム”を導入し、1‐8号線よりも効率や安定性を高める形で運営していく」と数回にわたって表明し、また「民間企業が運営するといっても、経営全般に関する事項は市と協議して決めることになっている」とコメントしてきたが、フランスの企業が運営に参入するということは最近になって知り、当惑しているという。
今月初めにはフランスから来韓したヴェオリア・トランスポール社の関係者が、呉世勲(オ・セフン)ソウル市長に面会しようとしたものの、市内部の反対で実現しなかったことも分かった。同市都市基盤施設本部の関係者は「メトロ9号線側はこれまで、フランスの企業が運営に参入するという計画をまったく知らせてこなかった。運営計画に問題があるか否かを検討した上で、承認の可否を決める」と慎重な姿勢を示している。
地下鉄9号線が予定通り開業するためには、少なくとも6カ月前の今年11月までにソウル市から運営計画の承認を得なければならない。
9号線は来年5月、ソウル市江西区の開花駅から堂山(永登浦区)、汝矣島(同)、高速ターミナル(瑞草区)を経て、江南区の新ノンヒョン駅へ至る25.5キロの第1次区間が開業する予定で、さらに新ノンヒョン駅から総合運動場(松坡区)までの第2次区間(4.5キロ)は2013年、総合運動場から松坡区パンイ洞までの第3次区間(8キロ)は15年までの開業を目標に、現在工事が進められている。
チョン・ジソプ記者
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