接着剤製造販売会社「浅井」(名古屋市瑞穂区)による事故米の転売問題で、米穀仲介業「ノノガキ穀販」(三重県四日市市)が、事故米を中国産を示すラベルが張られた袋から、別の袋に詰め替えていたことがわかった。ノノガキ穀販は浅井からの米を「食用と思っていた」と話しているが、この米を仕入れた米菓メーカーは「国産」と説明されており、農林水産省はノノガキ穀販が米を詰め替えた経緯を慎重に調べている。
複数の関係者によると、ノノガキ穀販は、農薬で汚染された中国産のもち米を浅井から仕入れ、昨年末から今年春にかけ、計約160トンを愛知県内の精米工場に委託、石などの異物を取り除く機械にかけた。
精米工場に運び込まれた際、もち米はミシンで封をした樹脂製の袋に30キロずつに分けて入れられていた。輸入米の袋には通常、産地や収穫年月、業者名が印刷されたラベルが縫いつけられている。今回のもち米の袋にも、精米工場に持ち込まれた段階では中国産を示す白色のラベルがあったという。
精米工場は、米を袋から出して異物を取り除いた後、ノノガキ穀販から指定された30キロの無地の紙袋に入れ替えたという。農水省は、この詰め替えの過程で産地が判別できなくなったとみている。
農水省や愛知県によると、詰め替えられた米は愛知県知多市の米菓メーカーなど4業者に渡った。このメーカーは「ノノガキ穀販に『国産のくず白米』と持ちかけられ、事故米とは知らずに原料に使った」と話している。伝票類にも産地の記載はなかったという。