チベットの伝統音楽に親しんでもらおうと、市民団体「チベット大好きの会」は30日、町田市民フォーラム(町田市原町田4)で、コンサート「ソングオブチベット」を開く。チベット出身の音楽家で、米国を拠点に活動するテチュンさんが出演し、チベット民謡などを披露する。
テチュンさんは幼少期に家族ととともにインド北部のダラムサラムに設けられたチベット人の難民の村へ亡命した。亡命後間もなく、チベットの伝統文化を守るために現地に開校したチベット芸術歌劇学校に入学し、伝統音楽やオペラ、ダンスなどを17年間にわたり学んだ。その後、米国サンフランシスコに拠点を移し、公演で世界各地を回っている。
今回のコンサートでは、チベットの伝統的な弦楽器「ダムゲン」を使い、民謡など5、6曲を披露する。チベット大好きの会の担当者は「チベットの民謡は秋田県の民謡と似ていて日本人にも親しみやすい、チベットの文化を知ってもらう機会にできれば」と話す。
コンサートは午後7時半開演。チケット前売り1000円。当日一般1200円、学生1000円。小学生以下とチベット人は無料。問い合わせはチベット大好きの会(042・729・3198)。【堀智行】
〔多摩版〕
毎日新聞 2008年9月22日 地方版