岡山市の家庭ごみ処理が、来年二月から有料化されることが決まりました。
二月定例市議会で審議が始まって、十八日の議決まで半年余。当初は、私の住んでいる地域を含む岡山県内十五市の半数以上が有料化されていることもあり、恥ずかしながら、これほど問題化するとは思っていませんでした。
ところが、市議会の反発は予想以上。支援者からの反発を避けたいとの思いもあるようでしたが、調べてみると、政令指定都市の多くは有料化されておらず、導入した都市も何年もかけて市民合意を得たり、減量化を進めていました。
それらに比べ、岡山市が昨秋に示した有料化構想は唐突な感は否めませんでしたし、二月議会での提案も性急でした。
それ以上に、決められた曜日や分別方法を守らない不適正排出が絶えないごみ収集の現状に多くの市民が不満や憤りを募らせていました。私も認識を新たにし、担当記者と市や議会の動向、市民の声を紙面を通してお伝えしてきたつもりです。
私は有料化が最善の道とは思いませんが、市議会の多数は、市に求めた不適正排出対策やごみ減量化策に一定の成果が得られたと判断し、有料化を認めました。
方向が決まった限りは、今回の論議を通して明らかになった問題点が改善され、市民が納得できる収集体制が構築できるのか、目指すごみの減量化や環境保全策は進むのか。これからが本番との気持ちで、気を引き締め、検証していきたいと思います。
(政治部・板谷武)