原因不明の出火で焼けたブラックキャブ =XPOSUREPHOTOS.COM提供
【ロンドン=土佐茂生】ロンドン名物のタクシー「ブラックキャブ」の一部の車種で、エンジンから出火する事故が3カ月間に8件発生した。事態を重く見たロンドン市交通局は、同時期に製造された約600台に対して緊急の安全点検を命じた。
対象は、ロンドン・タクシー・インターナショナル(LTI)社の最新モデル「TX4」シリーズで、06年後期に製造されたもの。
英メディアによると、車の前部にあるエンジンから煙が上がり、数分のうちに炎上した。エンジンはイタリア社製だが、原因は不明という。負傷者などは出ていない。ロンドンには約2万1千台のブラックキャブが走っている。