小林 秀明 特命全権大使
在タイ国大使館ホームページに、ようこそおいでくださいました。
私は、大使の小林秀明です。2005年11月にタイに着任して以来、微力ながら、日タイ関係の一層の発展と、在留邦人及び来訪者の皆様の安全と福利の向上のために、当地の在留邦人及び日系企業の皆様の御助言を得つつ、出来る限りの努力をしてまいりました。
日タイ両国は、様々な分野で強い絆で結ばれております。特に日本の皇室とタイの王室は、伝統的に極めて親密な関係にあります。2006年6月のタイ国王陛下御即位60周年祝賀行事の際には天皇皇后両陛下がタイを訪問されました。これは天皇陛下御即位後二回目のタイへの公式御訪問となりました。
昨2007年は、日タイ修好120周年にあたり、日タイ両国で合計340件にも上る記念行事や事業が実施されました。これは、日タイ両国の極めて多数の方々が両国関係を大切なものと考えておられることを示すものと考えます。
経済関係では、日本からタイの直接投資総額は外国からの投資総額の40パーセント(1970-2006年の累積額)に上っており、またバンコク日本人商工会議所に所属する企業約1,300社にだけでも、約64万人のタイ人の雇用を生み出しております。昨年11月1日に日タイ経済連携協定(JTEPA)が発効し、また近く日ASEAN経済連携協定への署名も行われる予定です。こうして、日タイ間及び日ASEAN間の経済関係は今後も力強く発展するものと期待されます。
政治面では、タイにおいて昨年12月に総選挙が実施され、本年1月に新政権が成立して、タイの民主政治への復帰が実現しました。我が国は、政治面でもタイとの間で密接な協力関係を進めて行く方針です。また本年7月以降、タイはASEANの議長国となり、ASEANの中で中心的な役割を果たすことになります。我が国は、ASEANとの協力を進める上でも、タイとの協調を強めて行く考えです。
両国間の人的交流も盛んに行われています。タイに在留する日本人の方々の数は、4万人(在留届を提出された人の数)を超えるに至っております。タイの日本人学校(泰日協会学校)の児童生徒数も2,400名(平成20年4月現在)を超えており、世界で最大級の日本人学校となっております。更にチョンブリー県シーラチャーにも新たな日本人学校の建設が予定されております。タイを訪問する日本人の数は年間約130万人にのぼっており、また日本を訪れるタイ人の数は、昨年は前年比約33パーセント増加して、16万人を超えました。なお、タイ全土で日本人が巻き込まれる治安上の事件が発生しているため、当大使館としても、当地に在住され、あるいは当地を訪問される日本人の方々の安全のためにできるだけの措置をとっております。
皆様にとり、このホームページの内容が、少しでもお役に立つことを願っております。また、この内容については、日頃から改善に努めておりますが、皆様から率直なご意見をお寄せ頂ければ幸いです。
略歴
1945年12月 | 長野県生まれ |
1967年 8月 | 外務公務員採用上級試験合格 |
1968年 3月 | 東京大学法学部第二類卒業 |
1968年 4月 | 外務省入省 |
1984年 8月 | アジア局南東アジア第二課長 |
1986年 7月 | アジア局地域政策課長 |
1988年 7月 | 在オーストラリア日本国大使館 参事官 |
1990年10月 | 在ポーランド日本国大使館 参事官 |
1992年 1月 | 同館 公使 |
1993年11月 | 大臣官房外務参事官兼大臣官房領事移住部 |
1995年 1月 | 大臣官房審議官兼大臣官房領事移住部 |
1995年 4月 | 総理府事務官 公正取引委員会事務局官房審議官(渉外担当) |
1997年 8月 | 在アメリカ合衆国日本国大使館 特命全権公使 |
2000年 2月 | 国際連合日本政府代表部 特命全権大使 |
2001年 4月 | 儀典長 |
2002年10月 | 東宮侍従長 |
2005年11月 | タイ国駐箚 特命全権大使 |
家族構成:既婚 子供4人