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福田首相…出馬どうする次期衆院選
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唐突な退陣表明をした福田康夫首相(衆院群馬4区、当選6回)は次期衆院選への立候補をまだ表明していないが、地元支持者の間から、早急な態度決定を求める動きが表面化した。不出馬の可能性があるなら、その後の対応を早急に決める必要があるとの判断からだ。これに対し、地元事務所側は早ければ24日に次期首相が国会で選出された直後にも、対応が明らかになる可能性を示唆した。
福田首相の地元事務所と同選挙区を地盤とする県議との会合が20日、高崎市内のホテルで開かれ、福田首相の次期衆院選への対応について協議が行われた。
参加した県議から「早期に態度を明らかにしてほしい」との意見が出されたのに対し、事務所側は首相本人から明確な意思はまだ伝えられていないとしたうえで、25日前後に何らかの説明があるのではないかとの見通しを示した。
同選挙区では、福田首相が72歳と高齢であることや、不正常な退陣の形となったことなどを理由にとして、衆院解散を機会に政界引退を決断する可能性も指摘されている。
仮に引退する場合、「福田」の名前を残すうえで、首相秘書官を務める長男、達夫氏(41)が代わって出馬するのが順当だとする見方が多いのも事実だ。
福田首相サイドは、20日の地元での協議が直接、次期衆院選対応に結び付くものではないとしている。しかし、臨時国会冒頭での衆院解散が予想されるなかで、態度決定を遅らせることには限界もある。
地元事務所の悴田(かせだ)義則所長は「新しい首相の下での日本の出発を見届けなければいけないが、衆院選も迫っているので、はっきりと方向を示すときでもある」と述べている。
首相の父、故福田赳夫元首相は、退陣した後も4期、衆院議員を務めた。達夫氏が出馬、当選すれば3世の国会議員となる。