「毎日のこと」こそ大切に
アレルギーに悩み、肌に優しい下着を求めて
- 2008年9月21日(日)
「私、この髪、怖くて触れません」
ヘアメークの女性が思わず口にしたその日から、宇江佐りえさんの「アレルギーと闘う日々」が始まった。髪はぼろぼろと抜け落ち、かゆみは尋常ではない。それまで体の中に蓄積された悪いものが、アレルギーとなって一気に噴出したような感じだった。
宇江佐さんは、テレビ番組で天気予報などを担当する“ウエザーギャル”の先駆け的存在だ。1981年に「ウェザーショー・空飛ぶお天気スタジオ」でデビュー。その後、TBSの“朝の顔”となり、フジテレビ系列の「なるほど!ザ・ワールド」などさまざまな番組でリポーターを務めるなど、タレントとして活躍した。
現在は、女性用下着ブランドのリエッセンスの代表。宇江佐さんが手掛ける下着は、製造過程で化学薬品を使わない。オーガニック栽培のコットン製で、植物染料で染めているのが特徴。アレルギーを持つ肌に優しい着心地が持ち味だ。
その宇江佐さんがアレルギーに見舞われたのは、30代半ば。仕事柄、不規則な生活などで募った疲れやストレスに、ヘアマニキュアが刺激となって発症した。料理番組にレギュラー出演していたころのことだ。
「肌の異常に気づいても、2〜3日放っておいたんです。『季節の変わり目は髪も抜けるわよ』なんて、のんきなことを言って…。でも、心配した友人が、私の頭を見てくれたんですね。そのときの彼女の声は忘れられません。おぞましいものを見たような、言葉にならない声でした」
友人のすすめで病院に駆け込んだところ、医師からアレルギー性接触皮膚炎と診断され、「天然繊維の下着に替えてください」とアドバイスされた。アレルギーはだんだんと頭皮から下腹部、さらに二の腕へと、体中に広がった。
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