日本は最大91%の削減必要 温室効果ガス、50年半減で地球温暖化の深刻な影響を回避するために2050年の世界の温室効果ガス排出量を1990年比で50%削減する場合、日本が求められる削減量は最大91%にもなるとの試算を、京都大と国立環境研究所の研究チームが20日までにまとめた。 全体の削減量を各国に割り振る際の基準の取り方によって削減幅は異なるが、場合によっては日本が掲げる「50年に現状から60-80%の削減」との目標を大きく上回る削減が必要になる可能性を示している。 試算をまとめたのは、京都大の松岡譲教授や同研究所の甲斐沼美紀子・温暖化対策評価研究室長らのグループ。将来の人口や国内総生産(GDP)の変化予測などを基に、国や地域の削減幅を3つのケースで計算した。 1人当たりの排出量を50年に各国で等しくする場合、日本は85%の削減が必要になる。米国は89%、中国は34%の削減が必要だが、インドは現在の1人当たり排出量が少なく、将来も人口増加が続くため、97%増やすことができる。 GDP当たりの排出量を各国で同じにする場合は、日本の削減幅は35%。米国が49%、中国が29%、インドは48%の削減が必要。
【共同通信】
|
ソーシャルブックマークへ投稿: (ソーシャルブックマークとは)