「赤旗『ネット右翼だった大学生、共産党HPで誤解とけ入党』」
共産党
どうやら「ネット右翼」だった高校生が、共産党にオルグされ、それを大々的に共産党が宣伝していたようです。
赤旗より転電です。
引用元:赤旗
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「まさにこれ」
ネット上では、戦前の言論弾圧についての論争で「(弾圧された人たちは)国家を転覆しようとしてたやろ」、自衛隊による市民監視には「国を守るためなら当然」と書き込みをしたという男性。「いつから外国いいなりの軟弱な国になったのか。日本を売り渡そうとしている共産党は国外追放すべきだ。乱れている日本の規律を正すため教師になって道徳を教えよう」と思っていたといいます。
参院選挙で「自虐史観」からの脱却を掲げる「維新政党新風」に注目し、「この党が伸びれば日本は変わる」と期待しましたが、全員落選。「客観的にこの考えは受け入れられないんだ」と気づきます。
その後、日本共産党ホームページで綱領を読み、誤解がとけました。「アメリカ、大企業言いなりやめようよ。自分の思っていたこと、まさにこれじゃないか」と合点。国家を転覆する「武力革命の党」などではなく、「選挙で多数をとろう」としていることも分かりました。「大政翼賛体制に抗して、反戦・民主主義を貫き、言論弾圧されながらたたかってきた。すごいことだと思った」と話します。
素通りしたが
今年四月、大学の入学式で、学費値下げの署名に取り組む民青同盟のメンバーに出会います。「国立大だから安いほうやし、しゃあない」と素通りしました。
「でも実際、借金になるから奨学金を利用しないという友達がいたんです。僕らは金がないから奨学金をいただいているのに、利用もできない状況がある。おかしい」。民青同盟の班に連絡をとりました。
なんで9議席
誘われて党綱領学習会に参加しました。「米軍への思いやり予算や道路特定財源を見直し、税金の使い方を変えれば、ぼくたちが負担しなくても福祉を充実させられるし、奨学金も(貸し付けから)給付型に充実させられるんですよね。ふつうにみんなが暮らしていけるようにしようとしているのが共産党。過去の国会議事録を見ても終始、まともなことを言っていた。データを見たら正論なのは明らかで、こんなまともなのになんで(衆院で)九議席しかないんだよーと思いました」
入党を考えた男性は七月、小選挙区兵庫1区候補の味口としゆきさんのブログを見て、「近くに共産党があることを知り」、メールしました。「共産党員になりたい」と両親に打ちあけたところ、「就職が不利になる」と反対されたことがひっかかっていたからです。
翌日に会った味口さんは「党創立八十六周年記念講演会」での志位委員長講演パンフを示し「戦前も、大企業の中でも、不当なことに頭を下げなかった党員がいたから、日本の民主主義が発展してきたんだと思う。おかしいことには頭を下げない生き方をしましょう」と男性に呼びかけました。
男性は「そりゃそうです」とこたえて、入党を決意しました。
党の魅力について、男性は、「いい人ばっかりいる」と話します。「入党のとき味口さんから『人として分厚くなれよ』と言われたんです。周りから信頼される人になって、党を理解してもらえるように話したい。まだ、選挙権がないのが悔しいです!」
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ポイントを整理してしまうと、まずこの学生は
「いつから外国いいなりの軟弱な国になったのか。日本を売り渡そうとしている共産党は国外追放すべきだ。乱れている日本の規律を正すため教師になって道徳を教えよう」という、いわゆる「ネット右翼」と呼ばれる層の中でもかなり急進的な思想を抱いていたようです。
次に、いわゆる共産党の公然活動だけを掲載した公式サイトをみて心がゆらぎ、大学に浸透している民青に出会ってオルグされてしまったハタチ前の若者の記事でした。
さて、いわゆる「ネット右翼」と左翼が勝手に分類している層には実際にはいろいろな考え方があります。たとえば私は同盟国アメリカとは協調すべき、韓国は北朝鮮・中国への抑えとなるため利用するべき、台湾とは協調すべき、中国北朝鮮ロシアは警戒し抑制するべき、と考えています。
もちろん完全な攘夷思想から、もっと左翼に近く、中国とも協調すべきと考えていても少しは批判的な人さえも「ネット右翼」に分類されています。
思うに、「外国いいなりの軟弱な国!」という発想は共産党の底流にある反米活動とも一致する部分があり、そこが引き金になったのではないでしょうか。
もちろん日本は米国ともっと対等な関係になることができれば万々歳ですが、その前提となる完結性の高い武力が存在しません。最低限、中国、ロシア、そして米国さえも侵略を躊躇するだけの武力と防衛力、情報力がなければならないと思います。
しかし、この学生は本当に残念な人物だったようです。
大学には民青や共産党、中核派や革マルなどが浸透していて、いまだに活動をしています。健全な人物ならそんなものに見向きもしません。しかし、いつわりの笑顔を浮かべて自治会などを占拠し、「連帯するべき」と近づいてくる人に騙されオルグされてしまう人も中にはいるわけです。
しかも自分で、選挙結果から「新風はダメだ」と言いながら、共産党が9議席しかない点について「世間に受け入れられていない」と考えることができないのが実に不思議でなりません。
彼はもう少し経験を積み、社会的な常識を得ていくのを先にしたほうがよいと思いますね。
「米軍への思いやり予算や道路特定財源を見直し、税金の使い方を変えれば、ぼくたちが負担しなくても福祉を充実させられるし、奨学金も(貸し付けから)給付型に充実させられるんですよね。ふつうにみんなが暮らしていけるようにしようとしているのが共産党。過去の国会議事録を見ても終始、まともなことを言っていた。データを見たら正論なのは明らかで、こんなまともなのになんで(衆院で)九議席しかないんだよーと思いました」
そもそもこれがまずおかしいわけです。
米軍撤退は、現在の日本では日本終了を意味します。
まさに中国の戦略のネックになっているのが、アジアに米軍が存在することですから。米軍にとってみれば、日本のように風土も国民性、治安状況からも過ごしやすい国はアジアに他にはなく、米軍の空母・潜水艦などの修理補給を総合的に実施できる国もないわけです。
現に、韓国では主体思想派のノムヒョン政権において、強烈な反米デモや各種の嫌がらせによって、あと一歩で韓国が米軍の防衛圏から外れるところまできました。もちろんそうなってしまってはソウルはいつでも終わりになりかねないわけですから、さすがにノムヒョン政権のあとは民主主義特有の復元作用が働き、保守派政権が成立しました。
さて、韓国では果しえなかったわけですが、もし日本から米軍が撤退した場合、それはアジア全域での主導権をロシア・中国あたりが掌握するという最悪の事態となりえます。
逆に言うと、わずかな「思いやり予算」で最新鋭の兵器、空母、潜水艦、海兵を日本に保持できているも同然で、安上がりといっても過言ではありません。
国の安全・社会の安全をまず守らなければ福祉も何もあったものではないのです。家の内装や家具、給養にだけお金をかけて、戸締りなどの安全を一切実施しなければ、たちまち強盗に押し込まれ最悪一家皆殺しにされてしまいます。
そこを分かっていない自称左翼があまりに多い。
また、
「戦前も、大企業の中でも、不当なことに頭を下げなかった党員がいたから、日本の民主主義が発展してきたんだと思う。」
というのも意味不明です。
大正デモクラシーは日本民主主義の黄金時代でしたが、共産党はそれに関係していません。共産党は明らかにソビエトのために活動しており、戦前では犯罪組織にすぎなかったからです。
それに、翼賛体制とはいっても議会は停止すらされておらず、イギリスやアメリカの戦時体制よりもよほど民主的でした。戦争を堂々と批判していた議員もいたくらいです。もちろん彼は逮捕もされていません。
そこには共産党は一切介在していないのです。
もちろん、公然活動をしている共産党関係者や民青の人たちはいわゆる善人が多く、「いい人たち」が多いのも事実です。逆にいうと、他者に依存的で弱い部分があるからこそ、共産党や民青にオルグされてしまった人も大勢います。
しかし、「いい人たち」というのは公然活動に限られ、共産党防衛集団のような軍事組織様のものや、自衛官や警察官に対し獲得工作を仕掛ける人、洗脳学習の方針を作る人、自衛隊の内部文書を手に入れる諜報活動に従事するなど、暗闇の部分もあります。その暗闇の部分に気づいたときにはすでにもう遅い。共産を批判するなど考えることもできない性格・思想に改造されてしまっているわけです。
しかし、こうした「ネット右翼」に対する分断や獲得に対するアピールを記事にまでするというのは非常に興味深い。共産党が勝利をアピールせざるをえないほど「ネット右翼」というのは無視できない存在になっていることを示しています。
かつては警察官や自衛隊などに重点的に浸透が仕掛けられていましたが、顔の見えない「ネット右翼」に対しても徐々にそうした活動が実施されていると考えてもよいでしょう。
もしまだ学生の来訪者の方がいらっしゃいましたら、どうか共産党の正体をきちんと踏まえ、偽善的な微笑には注意してください。もし入党するにしても、この学生のように騙されてはいるのではなく、自分の思想をきちんと持って共産党員になってください。そうでなければ単なるカルト宗教に入ってしまった人と同じになってしまいます。
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