1. 停戦しましょう
2. lily on the hill
3. in lovers time
4. レッドバルーン
5. 100年後にはふたりはいない
biceのライブは初めて。このブログでのbiceの名前は何度か出てますが軽く前説しときますと、確か98年にミニアルバム『Spotty Syrup』でデビュー、私は01年にリリースされた1stフルアルバム『Nectar』と、前身の中島優子時代の『おいつけ!おいこせ!』ぐらいしか持ってませんでしたっけ。今度の新譜は『let love be your destiny』以来6年ぶり、小西康陽さんのコロムビアreadymadeレーベルからリリースとなりました。この間、biceは他のアーティストへの楽曲提供や「きみはペット」などのサウンドトラックを手がけるなどの裏方に回っていたみたい。このライブの前にはbiceと小西さんのトークが20分ほどあったのですが、お二人の出会いは昨年readymadeからボサノヴァのコンピをリリースする際に色々なCDを小西さんが聴いていた時、biceのCDに惚れ込んだとか。biceの曲はコンピに収録されなかったのですが、知人を通じて対面しリリースしないかとの誘いがあって、今年ようやく結実したという流れですね。
製作に関しては小西さんはほぼノータッチで、一ファンとして完成を待っていたというスタンス。セルフプロデュースのbiceは以前から採り溜めていたトラックをMACの新しいソフトに移行するのに手間取った以外は、製作は順調に行ったみたいなこと言ってたっけ。その対談から小西さんが袖に下がり、そのままライブがスタート。biceの衣装は深いグリーンのタータンチェックの膝丈ワンピで、髪は軽いカラーリング入ったストレートロング。1曲目はアコギを抱え、打ち込みのトラックとアコギの軽やかなストロークからスタート。CDよりリヴァーブの少ないウィスパーヴォイスはコケティッシュさが出て良かったな。アウトロのスキャットも彼女特有のグールヴが出ていて、端から鳥肌もの。ここでMCが入り、今年の初めにブログで突然発表した結婚についても話したり。2曲目はエレピ弾き語りで、トラックは使ってなかったかも。CDよりしっかり声の出ているヴォーカルと、強いタッチのPf.が目立ってたな。間奏でのスキャットもムーディーでした。
3曲目はエレクトロニカな打ち込みから歌い始め、E.Pf.が入る展開。この曲からbiceのマイクにも深いリヴァーブがかかり、トラックのコーラスも加わって幻想的に。トークでも一時期エレクトロニカを集中的に聴いていた時期があったと言ってたけど、前の曲含めてエレクトロニカとクラシック、ウィスパーと私な好きな三大要素が混じり合った曲達にはノックアウトされたよ。4曲目は開演前にPVも流れていた新譜の核となる曲で、一番ポップかな。biceは立ちでアコギに変わり、手拍子を煽ってスタート。ドライヴ感あふれるアコギのストロークと軽快な打ち込みも相性良かった。サビではアコギの手を止め更に手拍子を煽ったり、間奏ではステージ後ろに飾れていた等身大の2枚のポップに寄り「これもbice、こっちもbice。3人揃ってPerfumeで〜す」とかギャグも飛び出し上機嫌。ラストはアコギを下ろしハンドマイクとなって、踊りながら打ち込みのみで。結構凝った振り付けもあって、これもPerfumeに対する対抗意識だったのかな。30分ほどのステージでしたが、キュートなbiceの魅力がたっぷり味わえたわ。この後、9/15の440ワンマンにも参加したので、またレポしますね。