2008年03月22日

中国人留学生殺害事件、血痕が布団にだけ

大阪市東成区の自宅マンションで、和歌山大学大学院生で中国人留学生の石小寧(せき・しょうねい)さん26才が、頭を鈍器のようなもので殴られて殺害されているのが見つかった事件で、石さんが倒れていた布団にだけ、血痕が残っていたことが、きょう(22日)、大阪府警捜査1課の調べで分かりました。
調べによりますと、室内の床や壁に血が飛び散ったような跡はなく、警察では、石さんが、室外で頭を殴られたあと自室に戻り、布団の上で死亡した可能性があるとみています。
石さんは、布団の上にポロシャツとズボン下姿であおむけに倒れ、その脇に脱いだジーパンが置いてありました。
そして、遺体のそばの布団にだけ、血痕が付着していました。
また、石さんは、頭部を骨折していたほか、左目付近に打撲のあとがあり、両腕も皮膚が変色していました。
玄関のドアや部屋の窓は、いずれも施錠されており、鍵は、室内で見つかっています。
警察や大学によりますと、石さんは、今月6日、大学院の指導教員の准教授に「会いたい」と連絡、准教授は、「10日から12日の間ならいい」と伝えましたが、その後、連絡がなかったため、大学を通じて、マンションの管理会社に様子を見てきてほしいと依頼、19日夕方、管理会社の社員が警察とともに遺体を見つけたものです。
一方、石さんがアルバイトをしていた会社の社長は、「最後に会ったのは7日夜、会社で仕事をしていた」と話しています。
石さんは、中国江蘇省(こうそしょう)出身で、2005年10月に来日し、和歌山大学に入学、今月25日に大学院経済学研究科の修士課程を終了する予定でした。
大学によりますと、おとなしくてまじめな人だったということです。
ところで、マンションは、石さんの部屋を含め、すべてワンルームで、石さんは、一人暮らしだったみられていますが、同じ階に住む女性が「最近、大阪弁で大声で10分間ぐらい怒鳴りあう声を聞いた」と話しています。
警察では、殺人事件として、石さんの交友関係などを含めて調べています。
posted by hodo at 16:40| 報道部