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メラミン混入食品が国内流出…丸大が菓子など5品に中国産生乳使用

 丸大食品(大阪府高槻市)は20日、同社の「抹茶あずきミルクまん」など菓子や総菜の5商品に、有害物質メラミンが混入している恐れがあるとして、商品の自主回収を始めたと発表した。メラミン混入の牛乳を製造し、中国国内で死者まで出した現地の大手乳製品メーカーから生乳を購入し、商品に使っていたことが分かった。商品はすでに出荷され消費されたとみられるが、これまでに健康被害などの報告はないという。中国製ギョーザ中毒事件に続き、中国製食品の安全性への不安がさらに広がりそうだ。

 中国で死者を出したメラミンによる食品汚染が、ついに日本にも飛び火した。「メラミン混入はまだ確認できていない。詳細は調査中」丸大食品の担当者は、詰め掛けた報道陣を前に混乱を隠せない様子だった。

 丸大食品などによると、商品は合計約2800袋を北海道から九州までの広い地域に出荷し、多くはすでに消費されたとみられる。これまでに健康被害の報告はないという。丸大食品は「使っている生乳の量が少なく、もしメラミンが混入していたとしても健康に被害はない」としている。

 「抹茶−」以外のほかの回収対象は「クリームパンダ」「グラタンクレープコーン」「角煮パオ」「もっちり肉まん」。全商品とも4〜8月の間に出荷していた。丸大食品はこの日、高槻市保健所にメラミン混入の可能性を通報。在庫を検査機関に提出し、混入の有無を調べている。

 中国での事件を受けて丸大が調査し、中国の乳製品大手「伊利集団」の生乳使用が分かった。生乳は、住友商事の仲介で丸大の中国子会社が伊利集団から購入し、加工食品3つを製造。残り2商品は、住金物産が中国の現地工場に作らせ、丸大に納入していた。

 丸大の沢井達夫総務・広報担当課長は「中国で流通している6〜7割の牛乳にメラミン混入の可能性がある」とした上で、「日本国内でも今後、問題が大きくなるのではないか」と話した。

 大手スーパーのジャスコやイトーヨーカ堂はこの日、当該商品を全国の店舗から撤去。厚生労働省は、全国の検疫所に中国製加工食品の検査強化を指示した。

 また、香港政府の食品安全センターは19日、日清食品が香港で販売していたデザートの原料に、「伊利」の牛乳が使われていたと発表。日清食品は自主回収を始めた。伊利の牛乳は約220グラムの製品全体のうち約1・5%含まれているという。香港やマカオで販売されているが、日本には輸入されていない。

 ◆メラミン 尿素とアンモニアから合成され、メラミン樹脂の原料となる。樹脂は表面が硬く、接着剤や塗料、食器などに使用。国立医薬品食品衛生研究所のウェブサイトによると、口から大量に摂取すると、腎臓やぼうこうに影響が出て、結石ができることがある。皮膚に付いたり、口に入ったりした場合は、応急措置として水などで洗浄する。米国で昨年、中国産原料を使ったペットフードを食べて死ぬ犬や猫が相次ぎ、米政府はメラミンが検出されたとして輸入を禁止した。


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