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【社会】

津市など2億支払いへ プール事故の女児と両親に

2008年9月20日 夕刊

 津市は、2004年に旧三重県白山町(現津市)の町営プールでおぼれて重い脳障害を負った女児=当時小3=と両親が同市と監視役5人に損害賠償を求めた訴訟で、津地裁の和解勧告を受け、5人と連帯して2億円を支払う方針を決めた。負担割合は明らかにしていない。29日の市議会本会議に関連の補正予算案を提出する。

 訴状によると、事故は04年8月12日、夏休み中の無料開放日に起きた。プールは家城小学校敷地内にあり教諭1人と保護者4人で監視中に女児がおぼれた。女児の身長は122センチだったが、プールは最も深いところで140センチ。水深板を敷いていたが、一部で底上げが不十分だった。

 両親は06年4月、「水深板のないところでおぼれてしまったのは施設の欠陥が原因」などとして旧白山町の施設管理、5人の監視態勢の落ち度を指摘し約2億4600万円の損害賠償を求めて提訴。今年5月から和解協議が行われていた。

 

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