2008年9月21日 12時58分更新
産科の医師不足が深刻になる中、助産師が超音波による検査器を使って妊婦の健診を行うための研修会が甲府市で開かれました。
この研修会は、産科の医師不足を解消する対策のひとつとして助産師に超音波を使った検査器で妊婦を健診する方法を学んでもらおうと去年から県看護協会が始めたものです。
甲府市の県立大学池田キャンパスには各地の病院で働くおよそ40人の助産師が集まり4つのグループに分かれて実習に臨みました。
実習では産科の医師から指導を受けたあと助産師が実際に検査器を妊婦のおなかにあてて赤ちゃんの心臓の位置やからだの向きなどを確認していました。
助産師のひとりは「初めて超音波の検査器にさわりましたが将来的にはしっかり使いこなせるようにしたい」と話していました。
また指導にあたった県立中央病院の池上淳医師は、(いけがみ・あつし)「産科の医師の負担が軽減されるので助産師にも健診に必要な技術を習得してほしい」と話しています。
県内にはすでに中央市の山梨大学医学部附属病院に助産師が超音波の検査器を使った健診などを行う「助産師外来」がありますが、来月1日には市立甲府病院にも新たに設けられます。