毎月出ていたエビフライは年1回になり、ウナギ料理は見送り--。原油や原材料の高騰により、名古屋市の市立小学校で給食の献立を変更してやりくりしている現状が、19日の市議会本会議で明らかになった。
本会議で小林祥子議員(公明)の質問に佐合広利教育長が明らかにした。教育長は、主食のパンやめん類が10%以上値上がりしていることから「おかずにしわ寄せがかかっている」と説明。児童1人当たり月3500円の給食費で賄っている小学校給食では、チョコレートなどのデザートを週約3回から2週間に約3回に減らし、中学校の「スクールランチ」では、ハヤシライスに入れる牛肉を豚肉に変え、中華飯からエビやイカを抜くなどして対応しているという。
一方、長谷川康夫交通局長は本会議で、軽油価格の高騰によって今年度の市バス事業の燃料費が昨年度と比べ約3億8000万円増える見通しを示した。【影山哲也】
毎日新聞 2008年9月20日 地方版