【ワシントン=米山雄介】米政府は20日、シンガポールなど環太平洋4カ国が共同で進めている自由貿易協定(FTA)交渉に農業などを含む全分野で参加する方針を固めた。アジア・太平洋地域の自由貿易の枠組みに加わり、経済的な利益を確保する。世界貿易機関(WTO)の新しい貿易ルール作りが遅れる中で、独自の経済圏を先行して構築する思惑もある。
米通商代表部(USTR)のシュワブ代表が22日(米東部時間)に発表する見通し。農産品の市場開放問題を抱える日本は現時点では枠組みから外れており、環太平洋地域の経済連携から取り残される可能性がある。(07:00)