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携帯、電源切らずに林に投げ捨て? 福岡・男児殺害

2008年9月21日10時39分

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写真富石弘輝君

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 福岡市西区の小戸(おど)公園で同区小戸3丁目、内浜小学校1年、富石弘輝(こうき)君(6)が殺害された事件で、所在がわからなくなっていた弘輝君の携帯電話は、弘輝君が発見されたトイレの北側にある雑木林で見つかったことが、県警への取材で20日、わかった。弘輝君が発見された後も携帯電話の電源は入った状態だったといい、県警は、犯人が弘輝君を殺害後に慌てて捨てた可能性があるとみて、携帯電話に残された指紋や周辺の足跡などを調べている。

 県警によると、携帯電話が見つかったのは、弘輝君が倒れていたトイレから北に数十メートル離れた林の中。埋められたり壊れたりはしておらず、投げ捨てられたような状態だったという。

 携帯電話は、弘輝君が倒れているのが見つかった18日午後4時以降も電源が入っていたが、同日夜はつながらなくなっていた。

 弘輝君を捜していた母親の薫さん(35)の携帯電話の全地球測位システム(GPS)機能は、弘輝君の携帯電話が不通になる前は、その位置を園内の小戸大明神社から北西方向の山中と示していたという。薫さんから弘輝君がいなくなったことを聞いた人たちは当初、この位置情報を頼りに山中を捜した。県警も、GPS機能が示したとされる場所の周辺を重点的に捜索し、携帯電話を見つけたという。

 GPS機能が示していたという位置と実際に携帯電話が見つかった位置は大きく離れていないことから、県警は、薫さんらが捜していた時点で犯人は携帯を捨てていた疑いがあるとの見方を強めている。

 一方、弘輝君の死因は、司法解剖の結果、首を絞められたことによる窒息死だった。弘輝君の携帯電話にはストラップがついており、県警は凶器として使われた疑いが強いとみている。また、犯人が弘輝君を殺害後に、電源を切らないまま携帯電話を捨て、その後に電源が切れた可能性があるとみている。

 弘輝君は18日午後、薫さんと2人で公園で遊んでいた。午後3時半ごろ、薫さんがトイレに行き、そばのアスレチック場で遊ばせていた2、3分間のうちに姿が見えなくなったという。話を聞いた人たちが一緒に周囲を捜し、トイレの柱と外壁のすき間に倒れているのを見つけた。

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