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ナステック「幅広い要望 素早く対応」


 ◇名古屋市緑区大高町 (電)052・623・1559

 特注の金属切削工具を扱う数少ないメーカーだ。米国の大手航空会社の、次期主力旅客機の主翼を作るために必要なドリルの注文も受けた。

 元々は、工具の加工ソフトを手がけていた。その後、自社生産を始め、1991年ごろから急成長した。創業者の佐藤武さん(63)は「オーダーメードという大手にはない強みがあり、バブル崩壊の影響もほとんど受けなかった」と話す。

 ドリルの用途は、自動車部品のほか、パソコンのハードディスクといった精密機器まで幅広い。最近は中国向けに、重機の部品を加工するドリルの注文が増えている。北京五輪や上海万博を控え、建設ラッシュを迎えているためだ。

 営業マンが顧客との打ち合わせから設計、積算と1人で担当しており、素早い納品が可能。佐藤真里子・管理本部長(35)=写真=は、「顧客に最適な製品を提案できる人材の育成に力を注いでいきたい」と話す。(磯野大悟)

 ・1970年設立、従業員約60人
 ・金属切削加工工具の製造・販売など

2008年3月7日  読売新聞)
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