大木優紀・前田有紀
アナどれない“姉妹”(9/6)
まえだ・ゆき(写真右) 1981年1月17日、神奈川県生まれ、26歳。田園調布雙葉高、慶応大総合政策学部を経て、2003年テレビ朝日入社。現在は「銭形金太郎」(水曜午後8時)「ぷれミーヤ!」(土曜午後3時30分)「ぷちミーヤ!」(同深夜1時55分)も担当。「ぷれミーヤ!」の携帯サイトで「前田有紀のらぶミーヤ!」を公開中。
【テレ朝番組の“対決”で注目浴び】
あなたは会社の同期とうまくいってますか? この若手人気アナコンビは大の仲良しだが、2人の“対決”が今年春、テレビ界で注目を集めた。
「私たちの対決なんて、放送に堪えるのかと思っていました」
大木が笑って振り返るのは、担当する人気番組「くりぃむナントカ」(月曜午後11時15分)のコーナー。アシスタントの座をかけ、前田を相手に反復飛び、私生活写真の“お宝度”、マイクパフォーマンスなどを真剣に競う珍企画だった。
「大木が収録に参加できないときに私が何度か代役でおじゃましたら、“対決したら面白そう”って話になったんです」
そう明かす前田だが、時折、呼び方が“大木さん”になる。それぞれの実家で大木は長女。前田は末っ子、見えない“姉妹関係”があるようだ。
子供のころは幼稚園の先生になるのを夢見ながら、通学前に見ていたニュースのキャスターにもあこがれていた大木。小学校の卒業文集で「『笑っていいとも!』のADになりたい」と書くほどテレビ好きだった前田。
初対面は5年前の入社試験時の健康診断。病院内で「これって試験に関係あるのかな?」と大声で話して注意された前田の姿は、大木に強い印象を与えた。
【深夜のアナウンス室で急接近!?】
逆に、前田は大木を見て「お化粧もスーツ姿もきちんとして、大人っぽい。でも、頭よさそうだし、仲良くなれないだろうな」と思っていた。
その2人は入社1年目でそろって日曜番組を担当。前田は「やべっちFC」(午後11時30分)、大木は「Get Sports」(深夜0時15分)。閑散とした深夜のアナウンス室で2人は急接近していく。
「提出物を出すタイミングや休暇のとり方だとか、アナウンス室の“暗黙のルール”を2人とも知らなくて。情報交換するうち親しくなりました」(大木)
その後、互いの自宅を行き来するようになって、前田は大木の“秘密”を知る。赤ちゃんのころから大切にしているクマのぬいぐるみ「プーちゃん」。だが、見た瞬間に出た言葉は「なに、この汚いクマ?」だった。
大木は「切なかったです」と、いまもショックを忘れられない様子。一方、前田の部屋は本人いわく、「最近は“恋愛風水”にハマッて。いらないものを捨てて、きれいにしてます」。その横で大木が「うちの玄関の靴の数にまで口出しするんですよ」と笑う。
【男性めぐる争いは…】
食がテーマの大木の担当番組「美味紳助」(月曜午後7時)が4月にレギュラー化すると、一緒に料理する機会も急増。
前田「大木さんは、ありあわせの材料で作るのが得意。凝り性でレシピも忠実に再現する。この前の角煮はおいしかった!」
大木「前田の腕も、最近は安心できるようになりました。でも、基本も知らないくせに、ハーブを使ったおしゃれ料理なんかに挑戦するんですよ(笑)」
2人とも友人の相次ぐ結婚が気になるというが、男性をめぐって対決する可能性は「絶対にない」と口をそろえる。
理想のタイプを「やんちゃなところがある人」と語る大木に対し、前田は「一度でも浮気されると嫌」と純粋。ただ、「大木さんは分析家で、どんなカップルがうまくいくか細かく見ている。私の相手も選んでもらおうかな」と、同僚には信頼の目線を送る。
2人のきずなは誰にも崩せない!? とかく“女の争い”がうわさされる女子アナの世界にも、こんな仲良しコンビがいる−−ということで、今後もご注目を。
ペン・宇野貴文
カメラ・中井誠