「わーいわーい、電王のソフビ人形ジャスコで買っちゃったー♪
よーし、巷でよく見る関節可動改造に挑戦だー!」



「よーし、さっそく情報収集するぞー!
まずはソフビ人形改造した人のページに飛んでと…」



「…え? ○オツカ企画の素体くん?  ○カラトミーのアクションヒーロープロ?
×ンダイのS.I.C改造って…え? え? 中身のほうが高くない??」



「…え? なにこれ?  20センチもないお人形用のアンダーウェアだよね…
高いよね…マスターグレードのガンプラ買えちゃうよね…」












「あー、なんか知らないけどまた先輩に呼び出されちまったよ。
どうせあの人のことだから、またロクでもないこと思いついたんだろうなー」



「って、はっ!? なんだ、この地獄の底から響き渡るような歌声は!??」



「♪オレは模型のテロリスト!
昨日はガンプラ犯したぜ! 明日は美少女フィギュアほってやる!
殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ既製品など殺せ!!」


「ひえええええっ! お、押忍先輩!
先輩の怒りが地獄から悪魔を呼び起こしているであります!!」



つーことで、とりあえず元ネタとして こちら 聞いてもらったり、↓を読んでもらうとして、



なんつーか、ソフビのヒーロー人形の関節可動化がやたら流行ってるので、
その時流に乗っかかってみることにしました。

ただし、豪雪地帯酒店・第二事業部はあくまで模型HP。
皆様がやってるような、ソフビ人形そのものより高い既製品素体に ガワ着せる程度の改造品など
対して掲載する意味はありません。

そもそも高くつく!

なんつーか、既製品可動素体作ってるメーカーだけがウハウハじゃねえのか ?
って現状にも思えて、これはいかん、そもそもヒーロー人形を 関節可動にしたいのに、
そのための費用がヒーロー人形そのものより高くつくってのはどーゆーこと よって思ったのですよ。

そういうことで…、

  



可動素体をJISAKU(自作)してくれたわ!
ざまあ見ろフハハハハハハハハハハハ!!


使用したのは8ミリと5ミリのプラパイプ。
5ミリと3ミリのプラ丸棒。
1ミリ厚のプラ板に、あとは3ミリ径と5ミリ径のポリキャップ。
各種プラ材については、模型屋でバラ売りで買えばかなり安くつくはず。

ここまでは3時間もあれば作れます。

とりあえず作業1日目はここまで。
続いて作業2日目、まずは可動素体に着せるアンダーウェアから。

んで、情報収集している途中で見つけた、
こちらと同じ志を持ってソフビ人形を可動改造している方のHP。

「ソフビ改造屋の憂鬱」様

非常に嬉しいことに、なんと…、

こちらのサイトでアンダーウェア用の型紙が公開されてました!



むしろ、こちらのサイト様のおかげで造形意欲に火が付いたようなもんです。
あちらの管理人様の長年の研究の成果に心より感謝しつつ、
さっそく型紙をダウンロードして印刷、



スーツ用の生地を切り抜きます。
ちなみにこの生地は、百均で買った巾着袋から。



ミシンなんか使わず手縫いで縫い合わせる。
きちんと素体のサイズにピッタリ。



背中には人形を入れるための切り込みを入れ、
後々のメンテも考慮してマジックテープで開閉自在にしました。



さて素体にスーツを着せる準備。
プラ板で組んだ素体の間接部分のカドにガリガリと金ヤスリを入れ、 エッジを丸めてしまいます。



プラパイプの骨にビニールテープを巻いて筋肉を付ける。
胸や腹には、これまた百均で買ったスポンジテープを貼り、
やはりハサミでカドを落としておきます。



着衣!



ソフビ人形を切り刻み、切り取ったアーマーを着せていく。
ちなみに首の間接は、普通に回転させるだけなら
ソフビの余った部分を帯状に切り取り、
ラッパ状に巻いて首を切り取った穴に瞬着で接着、首をはめ込めばOK。





「俺、参上!!」



  









やべえ、なんかコレうまく動くと気持ちイイ!





「くわーっかっかっかっ! どうよどうよ、習作とはいえ この関節の動き具合!
ちなみに作るのにかかった金、
電王ソフビ人形、ジャスコで598円!
スーツ用の巾着袋2色と肉付け用のスポンジテープがそれぞれ百均で 315円!
各プラ材ポリキャップはウチのアリモノなんでタダ!
総額税込み913円、札1枚で釣りが来らあってんでい!」

「押忍先輩! やったであります!!
これで素体くんとアクションヒーロープロは明日から無用の長物、
○オツカ企画と○カラトミーを地獄に蹴落としてやったであります!
ではさっそく、可動素体の図面をPDFファイル化してネット公開を…」

「あ、それ無理」



「………」

「だって、あんな骨組み1個作るにいちいち
図面なんか引いちゃいねえし。
まあ関節ブロックだけ先にポリキャップとプラ板で組んで、
ソフビ人形の大きさに合わせてプラパイプ切ってったようなもんだし」



「…じゃあ、また次回以降作るときには…?」

「んなモンの寸法、いちいち図面なんか引かなくったって現物合わせで 充分だってんだ。
それに今回1個作ってみて作り方慣れたし、
次回以降はもっとハイペースで作れるなヲイ。
再販されたジェットジャガーのソフビでも関節可動にしてみるか (かんらかんら)」



「グハハハハハハハ! ソフビ人形より高い可動素体で ボロ儲けを企てたくされメーカーも、
そのメーカーに踊らされて高いカネ払って
可動ソフビ人形作ったなんて自慢してたヌルい奴等も、
すべてこの掌の上で踊るダンゴ虫に過ぎんわ!

♪オレにゃ○オツカ企画はいねえ、それはオレが殺したから!
オレにゃアクションヒーロープロはいねえ、それはオレが殺したから!
既製品を血で染めてやれぇぇぇぇぇ!!


「ひええ、押忍先輩! 悪魔に魂を売り渡しすぎであります!!」



「ヨォシ、さっそく既製品の可動素体使ってヌルい改造自慢してた奴等の サイトに殴りこんで、
奴等がいかにムダ遣いをしてたかを思い知らせ、
製作テンション落としまくって地獄に叩き込んでくれるわ!
ヌハハハハハハハハハハハ!!」







――その時、覗いたサイトに載っていた可動ソフビ人形から、
製作した人のオーラが先輩の視界に写り込んだ。



(オーラ)「わーい、とうとう可動ソフビ人形ができたぞー!
カッターで指切ったりしたけど、完成して嬉しいなあ♪」




(オーラ)「大好きなヒーローが、僕の大好きなヒーローが、
自分の手で改造して動くようになったんだ!
そうだ、この作品をネットに公開してみんなに見てもらおう!
僕と同じ、このヒーローが好きだって人が見てくれて、
友達になれたらうれしいなあ♪」






「…はじめまして。可動するヒーロー人形、カッコいいですね。
私もこのヒーローは、全話ビデオに録画したぐらい大好きです。
人形のほう、凄くかっこいいので私も改造に挑戦してみます。
いつか、お互いの人形を一緒に並べられたらいいですね」






毎度、コンテンツの一番下に表示される文句を反芻する先輩だった。

豪雪地帯酒店・第二事業部はものを作りたいすべての人を応援します。

大きなフォントでもう一度、

豪雪地帯酒店・第二事業部はものを作りたいすべての人を応援します。

(製作日・2007年2月10日/2月11日)



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