千葉県教育委員会は20日、新潟県長岡市のでんぷん製造会社「島田化学工業」から仕入れた汚染米を使用した卵焼きが、延べ約6万食の給食に提供されていたと発表した。
学校安全保健課によると、07年度だけで県内20市町の128カ所(小学校94校、中学校20校など)。対象の児童・生徒数は約4万5000人に上るが、健康被害は確認されていないという。
商品名は「手づくり厚焼玉子500」(500グラム)で、かびが付着した汚染米を原料にした米粉でんぷんが、100グラム中0.7グラム使用されていた。東京都目黒区の「すぐる食品」が製造し、県内の学校給食を提供している財団法人・千葉県学校給食会(千葉市)に納入していた。
給食会の聞き取りによると、すぐる食品は03年9月~07年9月、汚染米が混入した米粉でんぷん計460キロを島田化学工業から仕入れたという。給食会は約20年前からこの商品を納入しており、06年度以前の実績などについても、調査している。すぐる食品製の卵焼きについては、当面使用を控える。
同課の月岡正美課長は「安心、安全であるべき学校給食に事故米が混入していたのは極めて残念。子供たち、保護者の皆様には、申し訳ない」と話した。【神足俊輔】
毎日新聞 2008年9月20日 19時56分(最終更新 9月20日 20時05分)