【9月20日 AFP】ハチなどの花粉を運ぶ昆虫は、果物、野菜、油料作物、コーヒー、カカオ、スパイスなどの作物の成長に貢献することで、毎年1530億ユーロ(約23兆8000億円)相当の働きをしているとの研究結果が、19日の米科学誌「Ecological Economics」で発表された。
この論文を発表したのは、フランス国立農業研究所(National Institute for Agricultural Research、INRA)で、授粉を媒介する昆虫の働きは世界の農業生産額の9.5%を占めているという。
現在、欧州や米国でハチのコロニーが激減していることに対して懸念が高まっているが、ハチが絶滅すれば生産性が低下することから価格が上昇し、消費者に1900億ユーロ(約30兆円)から3100億ユーロ(約48兆円)の影響を及ぼすという。
この試算には、ハチが絶滅した場合の、間接的な環境への影響は考慮されていない。(c)AFP
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