昨日の女の子の性被害の話と多少共通する部分がある(といえばある?)話題ですが,患者さん本人と家族との折り合いとか関係性って患者さんの予後や転帰に本当に大きく影響するなぁ,と最近特に思います。
身体の病気で病院へかかる場合は,治療の対象はもちろん患者さん本人の身体。
でも精神科では,少なくとも私の場合は,本人だけとお会いするよりご家族も一緒に診察室へ来てくださるほうがじつはずっと治療が進めやすかったりします。別にご家族までもが治療の対象とは思わないのですが,ご家族が受診に付き添ってくださるととっても心強くて。
よく考えてみれば身体的な病気でも,たとえば糖尿病や高血圧など,ご家族にも本人の状態をよく知っていていただくほうが明らかに治療がうまくいくことってありますよね。食事療法,運動療法,ストレスとなる刺激を避ける…一緒に生活しているご家族の協力が得られれば治療や症状コントロールがずいぶんスムーズに進むもの。
そう考えると,精神科にかかってくださる患者さんだって,ご家族に本人の様子をよくわかっていただいて治療に協力していただくほうが患者さん本人の負担がより少なくなって治療もスムーズに行きやすいってことも想像できますよね。
ときには本人と同席してくださったご家族が激しく口論したり明らかに敵対していたりということもあるけれど,それでも本人の診察に付き添って来院してくださるだけで本当にありがたいこと。
せっかく一緒に来てくださったのだから,私としては本人とご家族の間の小さなすれ違いを解消したりそれぞれの思い込みの部分を訂正したりすることにも少しでもお役に立てればと思って会わせていただいています。
こころの調子を崩した患者さん本人はもちろん,そんな本人をそばで見守っているご家族だってどうしたらよいか途方に暮れることもあるはず。
ご家族が不安に感じたり疑問に思ったりすることがもしおありなら,ぜひ本人の診察に同席して主治医にいろいろと相談してみられることをお勧めします!
もちろん,特に不安や疑問がなかったとしても,診察に一緒に来てくださるご家族,私は大歓迎です!
患者さんの回復をみんなで確かめ,喜びながら治療を進めていけたら嬉しいです♪
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